Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Blue and Wonder

 乾燥しいたけ+水、酒少々にこんぶ出汁をベースに、白菜をはじめお野菜多めにてお豆腐も召喚。
 センターにはチルド餃子を鎮座させて火にかけていきます。この日のポイントとしては、いつも業務スーパーで入手している中華調味料「洋葱醤(ヤンツォンジャン)」「花椒辣醤油(ファージャオラージャン)」をお好みでブレンドして使用すること。これによってご家庭でもお手軽に、本格的なコクと香り、そして何より辛味が得られるというわけである。もはや我が家でも欠くことのできない花形役者です。あたかも増村保造における若尾文子トリュフォーにおけるジャン=ピエール・レオのそれであるように。
 付け合わせには牡蠣とほうれん草をレンジで2〜3分チンしたものには自家製ドレッシングをかけて…至福タイム・ハズ・カム。
 

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 個人的に近年のライフワークとして、90年代〜00年代初頭の埋もれた秘宝こと…自分の多感期に自分が見落としていた録音作品を発掘しては今現在の耳で聴き直してみる、という活動にも精を出しており、昨年はRichard Bucknerの唄を発見したりもした。
 最近作に至るまで…例えばメジャー作『Since』(1998年)とかも良いけど、やっぱり1stの『Bloomed』(1994年)のごくシンプルなプロダクションが一番しっくりきてよく聴いている。加えて録音には当時90年代のオルタナ・カントリー的な感触も残しており、鼻の奥がツーンとなる。

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 当時はCD全盛時代だったせいかLPのリリースは恐らくなく、自分が持っている『Bloomed』LPもMerge Recordsからの2014年再発盤である。何と11曲のレアトラックス入りボーナスCDが封入されていた。ちなみにここ数年R. Bucknerは新作をMergeからリリースし続けているようだったが、自分はレーベルのニューリリースも、あれほど大好きだったSuperchunkの最近の活動共々すっかり追いかけなくなって久しく、このシンガーによるリリースも当然ノーチェックだった。
 ギターワークも素敵ながら、とにかくこのちょっとしゃくれたようなヒリヒリした歌声が好きである。彼の歌からはあまり甘えた叙情などが感じられず、淡々と乾いた視点を感じて聴き手をきっちり前向きな孤独に浸らせてくれる、というのか…ひとり暮らしユースですね。
 歌詞にも定評があるようなので、その歌詞のニュアンスが理解できれば、より彼の世界観を深く理解できるのだろう。
 
・Richard Buckner – Blue and Wonder

 
  ↓こちらはアルバム『Surrounded』(2013年)からの曲が主なので、リリース時のプロモーションの一環のものでしょうか? やっぱりアルバムのプロダクションより、こちらの簡素な方が好みである。
 
・Richard Buckner – Full Performance (Live on KEXP)

 恰幅がよくなったGofish ショータさんかと空目するのはわたしだけ?