Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Second Hand Sea

 毎日お鍋でかまわない♪ 
 もはや「料理名」という概念すら忘れ去られて、夜な夜な題名のないお鍋会が人知れず開催されている我が家ですが。
 折しも今週末にかけて気温が急降下中との事態を受けて、今宵もますますお鍋一択である。
 
 今宵はキムチチゲ風に豆板醤や麻辣風味を加えて、野菜と豚肉を中心に具沢を堪能した。
 温野菜には、ごま油、ナンプラー、シュリンプチリソルトなどを混ぜかけてベトナム屋台風?に仕上げてみた。
 今や我が家の食卓にすりゴマは欠かせない。今宵も佳き仕事ぶりであるかな。
 あーまた台湾かベトナムにぷらっと行きたいものだね。
 

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 自宅での一切の飲酒を断っていると前回お伝えしたが、長年のよきパートナーが去った今となっては、特に食事時など傍らに何もないのも寂しいものである。
 というわけで現在のところ「ノンアルコールビールを愛飲しております。
 運転免許なども所持しない自分にとってノンアルビールはかつては縁遠いもので、つい昨年まで口にしたことがなかった。
 もちろんアルコールによって深まる香りや味わいが運ぶ満足感には遠く及ばないが、思ってたより悪いものではなくて、あたかも原料が同じホッピーの外(ソト)のようなすっきりテイストの印象でした。
 それ以来あれやこれやと試してみたのだが、市販のものにはほとんど、ビールの味に似せようと多くの食品添加物が使用されていることが分かった。
 

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 そこで私が行き着いたのが「龍馬1865」である。香料、保存料、着色料は無添加で、もちろんアルコール分は0.00%である。
 ドイツ麦芽100%とホップ2種使用で、プリン体もゼロ、11kcal(100ml あたり)のローカロリーというのも嬉しい。
 あっさりしているが余計な雑味がないので、主張しすぎない麦芽;ホップの風味にも飽きがこない。日常的に嗜むには持ってこいな1本だと思っている。
 個人的には、平素は某○mazonで48缶入りをケース購入しているが、何らかの回し者では一切ないので特に商品ページへのリンクは控える。
 
 久しぶりにRed Red Meatの名作『There's A Star Above The Manger Tonight』(1996年)CDを聴く。
 グランジ以降もはや殿堂入りを果たしていたSubpopレーベルが当時放った怪作にして隠れた傑作(と個人的には思う)。
 

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 あたかもSun City Girls辺りのセンスも伺わせるような埃っぽいエスノサイケ感、ローファイなフリークフォーク感覚といったものがコラージュ的に混ざり合っては、アルバム全体でひと続きの異形のタペストリーを織りなしている。
 耳を凝らせば聞こえてくる、電子ノイズ音やチューンダウンした弦楽器の引っ掻き音などが、まるで汚れかシミのように付着しているのを発見しては、そのうちにだんだん愛嬌ある人の顔の形にでも見えて来ちゃう錯覚に近いものもあり、またニンマリしてしまう。
 とはいえ作品の核となる1曲1曲が良くて、何よりアルバム全体の流れが秀逸だ。
 アートワークもなかなか凝っていて、中面には妙なイラスト入りカード?のようなものが入っている。あたかもこの怪儀式への参加に必要なパスポートかその道具のようでもある。
 
・Red Red Meat - Second Hand Sea
Housecats across the tile
Beside any Second hand sea
Triple sec and stale sheets
There's a place for you
 
 しかしながらRed Red Meatの他の作品は、同じ屋号ながら全くの別物なのでくれぐれも気を付けてほしい。初めてこの作品を聴いた当初こそ面食らったものの、ゆるゆると愛聴盤の地位を獲得した今となっては、Red Red Meatの他作品こそは悲しいかな、数多の凡庸なグランジバンドのひとつにしか響かない。
 この後Tim Rutiliは→Califoneで、更に枯れフォーキーな音響道を邁進していくことになるが、このRed Red Meatラスト作の大胆な方向転換は、むしろ後のキャリアへの過渡期の作品にも聞こえる。