You Want This
イワシが4匹で100円だったので救出、大根もすりおろして盤石の構えである。春菊とワカメのスープ、切り干し大根とキクラゲなどのサラダなど。
土曜日は天気も良く、自転車でぶらっと東山の方に繰り出したのだが、道中桜がほぼ満開の場所が多かった。さすがに人出も増えつつあるようである。途中サウナに寄ったのだが、こちらは思ったほど混み合ってはいなかった。おかげさまで湯にも気兼ねなくゆっくり浸かることが叶い、京都の冬の寒さにすっかり凍えて硬化しきった体も少しほぐれた気がする。
日も落ちてきて二条に最近できたという新スポット「大粒の泪」へ。ウンラヌメンバー氏によるサイケデリックなペインティングは某UFO CLUBなんかを思わせるが、スペースはそれよりもう少し狭めでバースペースのような趣きである。日中は古着屋経営をメインとされているらしい。ちょうど60'sサイケヘッズ=ゆり氏がDJしており、異世界へとじわじわと心地よく誘われたのだった。久しぶりに会えた村上ゴンゾ氏と再会を祝してグラスを合わせることができて、濃いめのウーロンハイの美味しさも手伝ってか多幸感にも加速がかかった。ゴンゾ氏と彼の名古屋の若き友人、草太郎氏によるSOSOS CLUBのほっこりと磨き込まれたようなミニマルでさらにじっくり高められた。例によってゴンゾ氏の最近作?をお土産に頂いて家路に着いた。
前作『Rhythm Nation 1814』も硬質で格好イイが、それより全体にもっとリラキシンな印象で、曲調も様々なせいかJ. Jacksonのボーカルの機微にもぐっと幅が出ており、BGMとして流し聴きするのもよいけど、じっくり向き合うのでも十分に聴き応えある1枚である。何よりこのアルバムには聴き逃せない名ナンバーばかりやしスイートなバラード曲も粒ぞろいである。
それにしてもリリース当時はCD全盛時代のせいか、全28曲たっぷり75分入りである(といってもその半分以上は10秒程度のインタールードなのだが)。当時のR&BとかラップのCDって思い返すと大体平均20曲は入っている印象である。
当時はニュージャックスイングのケミカルに強調されたパツパツのリズムって、個人的には強迫的に感じられて好きになれかったのだけど、今なら楽しめる。基本的にリスニング用というよりはダンス用に作られているだろうと察すればさもありなん、けど当時のJ-POPのリズムも皆こぞってこんな音作りやったよね。
あと思い返すにこの辺りのR&Bは、当時地元郊外の国道沿いのジーンズ量販店なんかに行くと有線などでよく流れていた気がする。以降のラップとかR&Bの急進的な進化の過程で埋められてしまった「余白」のようなものが〜90年代のラップやR&B音源にはふんだんに残っている気がして、その辺りの失われてしまった成分を改めて味わったりしているのである、その話はまた。
・Janet Jackson - You Want This
・Janet Jackson - You Want This
If you want my future
Then you better work it, boy
No, it won't come easy
I know you want this
Then you better work it, boy
No, it won't come easy
I know you want this
このナンバーでは、先述のDiana Ross & The Supremesの「Love Child」のイントロ部分をサンプリング使用していることでもおなじみである。Janet本人かJam & Lewisのセンスかわからないけど。イイ女ぶり全開の挑発的な歌詞の「You Want This」も良いが、ブラックとして、女性としての在り方を改めて「アジェンダ」として提起したChuck D(P.E.)フィーチャーの「New Agenda」も最高にカッコイイ。