Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Green With Envy

 今週はまた冷んやりしており、まだまだお鍋が頂けるぞ、ということで今晩も…ちんげん菜や白菜、豆腐を敷いた上にエビやブリアラなんかをオンしてチゲ風鍋、ナンプラーもたらしてみた。マグロのヅケと、チーズと大葉をちくわにインしてチンした代物と。カマスという魚が安くなっており美味しそうだったので仕入れてみたけど…ひたすらに淡白でした。うん、ポン酢と鬼おろしでさっぱり頂いてみたが。通常なら煮付けにしたりがよさそうだけど、何だかカマスという魚の真髄に正面から向き合っているとは言えなくはないか?(うるさいよ)
 

f:id:monomoon:20210409182940p:plain

 
 Grant Green『Green Street』(1961年)を聴く。昨年より彼のギターや〜60年代のBlue Note作品を傾聴しているにわかな自分であるが、これまで聴いたGrant Greenのアルバムはいずれも素晴らしい。彼のリーダーアルバムでありながらギターは過剰に歌い上げすぎず、むしろ謙虚にすら聴こえるが、生粋のブルース・フィーリングやファンク・マインドといった血統の色濃さを感じて好きである。
 

f:id:monomoon:20210402163605p:plain

 
 数ある作品の中でもこのアルバムは、ギター、ベース、ドラムだけで構成されているシンプル極まりない初期作品で、隙間風だらけのスカスカ具合で不安になるほどだ。…がしかしそこがイイ。G.Green自身もギターにエフェクト・ペダルを使用することで彩りを加えるなどということも一切ない。改めてピアノなどに比べるといかにギターの表現力の幅が少ない楽器であることか、を思い知る。…がしかしそこがイイ(そればっか)。だからこそ各プレイヤーの淡々としたプレイの滋味を存分に味わうことのできる稀有でビターなレコードだと思う。たまにはこんな「Round About Midnight」もイイじゃない?
 
Grant Green -Green With Envy


 余談ではあるが、バンド編成も毎度魅力的で、個人的には特にオルガンが参加したジャズファンクを感じさせるアルバムが好きで、その周辺の作品のガイド役にも一役買ってくれた。Lou DonaldsonLarry Youngとか。