Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Hoot Owls

 サバと野菜のお鍋は、オーソドックスにシイタケの戻し汁と顆粒昆布だしに白だしや酒を加えて煮て醤油で味を整えただけ、大好きな生姜は多めに。温野菜エビのっけは自家製ドレッシングに加えてナンプラーやシュリンプソルトなどでエスニック仕立てに、最近そのお手軽な美味しさにつき定番化しつつある新玉ねぎの丸ごと蒸しなどを頂いた。
 偶然このBlogを発見して以来、よくチェックしてくれているらしいドラマーまっつん氏からは「どの料理も同じような色味で同じような味に見えてくる」との貴重なご意見を頂戴してしまったが、さもありなん。…まぁ実際大体似たようなものなのだった。
 

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 日曜日は久しぶりにバンドで新大阪にあるリハーサルスタジオでリハを敢行した。早速おニューのギターを持ち出しては弾いてみたのだが、jugzコニー氏の丁寧なメンテの賜物かはたまた名器ゆえか、指にも耳にもなじみやい、という第一印象を持った。
 ツマミ類が多くてトーンなどの微調整によってもサウンドが大きく変化するため、弾きこなすには正直まだ時間を要するだろうが、ナチュラルで素直な音で鳴ってくれてまずはホッとした。苦手なタイプのギラつきはなかった。さすがコニー師匠のお見立てだけのことはあり絶妙である。自分のこれまでの遍歴を辿れば二束三文の安ギターばかりを好んで使ってきており、むしろそのペナペナなサウンドに愛着を感じてきたものだが…自分にもバンドにも新しい変化ももたらす好機になれば、と考えている。くれぐれもギターに弾かれないよう精進せねばならない。
 
 大きなビルが立ち並ぶビジネスタウンである新大阪の日曜日は心なしかガランとしており、久しぶりに練習後に3人で居酒屋なぞにインしてみた。しばし旬の天ぷらや若竹煮などに舌鼓を打った。たまにはこうして友人らとお外で頂くとやはり感激があるな。
 界隈も時短営業のお店が多く大体20時閉店となっているようだ。翌日は仕事であるし、健康的にも経済的にもクダを巻かないでとっとと帰宅するこのスタイルも案外悪くはない。一方ではこの深刻な感染者数とは裏腹に、自分自身も含めウィズコロナ慣れしつつある状況でもある。
 

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 Michael Hurleyの『Ida Con Snock』(2009年)をば。VetiverのAndy Cabic主催のレーベルGnomonsong Recordingsよりリリースされた作品だ。そもそもM. Hurleyのギターと歌だけ(+おなじみのイラスト画)で綴られた作品が大好きであるが、この合奏作も異色ながら妙に気に入っていて、リリース以来現在に至るまで事毎に聴き返してしまう1枚である。
 

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 裏ジャケットの集合写真にあるようにIdaやTara Jane O'Neil、Karla Schickeleなどの(M. Hurleyから見れば)若手メンバーが参加していて、いつになく和やか&賑やかな内容である。クレジットを見るにウッドストックLevon Helm所有のスタジオで録音されているようだ。
 M. Hurleyの例によって飄々とした軽味のあるボーカルはここでも絶妙であり、そんな彼が参加メンバーからも愛情とリスペクトを一身に受けているのがじんわり伝わってくるような合奏に思わずぐっときてしまう。自分にとっては、他人のペースに巻き込まれそうになったり、肩に力が入りがちな時、無心で体を弛緩させたい時などには、特に良き相棒となってくれるレコードだ、かけているうちに徐々に自分のペースを取り戻せるというか。このストレスフリーな(に見える)脱力ぶりはちょっと得がたいものがあり憧れてやまない。
 
・Michael Hurley - Hoot Owls

 
let them hoot owls keep on howlin let em howl all night
let them hoot owls keep on howlin cause they beliueve they right
walking and a yodeling
while i decide
walking and a yodeling
just to ease my pride