Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Tenderly

 豚肉と新キャベツ、キクラゲなどのフォー風味鍋、新玉ねぎにはマムトムをオン&チンして、根菜の煮物の残りなどを頂いた。マムトムをチンしてみたところキッチン中にハデな刺激臭が立ちこめることになったが、このクラクラ感はなかなかクセになるかも、である。フォー風鍋には仕上げにナンプラー少々で香り付けしてみた。
 

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 週末はライブ予定もキャンセルになり…温かい陽気に誘われて、散歩がてら堀川会議室までサイクリングへと繰り出した。
 1日目の土曜日は達造園による枯山水の造園パフォーマンスと三浦カヨ氏の三味線ライブを鑑賞した。石や灯ろうまで会場に持ち込む本格ぶり。両者のオルタナなワビサビ感のマッチングをしばし堪能しては「いとをかし」なサタデーナイトと相なった。
 

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 2日目の日曜日は同所にて定期音楽鑑賞会デー。初登場となる井上智恵氏(喫茶イノ)、武村篤彦氏(泊)のDJが1曲毎にいちいち気になっては思わず駆け寄ってしまう珍盤好盤のつづれ織りで、これまた「いとをかし」であった。毎度我が道をひた走るディギン’センス…カタギとは思えないレコードヤクザ道を邁進するセレクションが、今回も各々のグルーヴを生み出しており圧巻であった。お二人とも久しぶりにお会いしたのだが、この度ゆっくりお話をすることができて何とも嬉しい限り。
 

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 はたまたオーガナイザーの山内弘太氏が、早朝の小浜は朝一にて仕入れてきたばかりの海鮮を、惜しげもなくその場で網焼きにて安価でサーブしてくれており、絶品のサザエと穴子、サバなどにも舌鼓を打った。緊急事態宣言が出てしまったため、この日より京極ダイニングのお酒メニューは残念ながらお休みである。
 夕方からは石庭がライトアップされてはささやかにディスコティックな趣きが訪れて…久しぶりのオープンエアで大音響で聴く音楽に、しばし冬眠気味であった自分の五感も刺激を受けた次第であった。
 

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 以下は井上氏の「テンダリー三昧」でかけられていたレコードより(1960年)。さすがは素晴らしき哉、堂に入ったラウンジ・ジャズのシルキーな耳心地に思わず口元が緩んでしまう。井上氏自らによる機内アナウンス? も素敵やんであったので、「ラジオ浄土寺便」CDをお土産に1枚購入させて頂いた。ちょうど横にいた黒田氏に伺ったところでは、のちにFree Designのプロデュースなども手掛けるEnoch Light氏主催のCommand Recordsなるレーベルからのリリース作なのだそうで。帰宅後にDiscogsなどでリサーチするに、かのレーベルはかなりの多作ぶりであり、しかもいずれのリリースタイトルもアートワークが洒脱でナイスである。なるほどね…E. Lightってば『Spaced Out』(1969年)の方なんか。Project 3のリリースタイトルも併せてまた香ばしいものがある。
 
・Los Admiradores - Tenderly

 

 すっかり真っ暗になった京町は路地裏の駐車場上にて、ぽっかりと浮かぶ満月が明るい晩である。一歩家の外に出れば、またしても未知なる宇宙が口を開けているのであった。今やコロナ禍中で外出ひとつにも何かと気遣いが必要だが、おかげ様であな「いとをかし」なウィークエンドと相なったのだった。

 

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