Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

This Must Be The Place (Naive Melody)

 珍しく週末に仕事がお休みだというカヨ氏にお誘い頂いてインド食堂TADKA(タルカ)へ。
 南インド風のチキンカレーとダルカレーをとても美味しく頂いた。スペシャルセットは通常のライスとパパドに加えてパンまで付いていてお得なのはありがたいが、ちょっと食べ過ぎたかもしれない。食後にはテラスにて、同店スタッフでもある野間氏(3月33日)とお喋りしながら彼の淹れてくれたコーヒーを頂いた。インドのドーナツもカルダモンの香りがフワッと良くて、コーヒーとも相性が抜群であった。是非ともまた立ち寄りたいお店である。
 
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 糺ノ森を散歩しがてら久しぶりにユーゲへ。お店もオーナー氏も相変わらずで活気も特になく落ち着くことしきりであった。
 ユーゲの正面のオーガニックの八百屋さんでお野菜などを見繕ってカヨ邸にてアテをこしらえては日本酒と頂くなどして、なかなか充実した週末であった。
 
 最近よくお見かけするスラヴォイ・ジジェク氏のご意見はなかなかに興味深いですね。

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 Talking Heads『Speaking in Tongues』(1983年)をね。
 前作『Remain in Light』までのBrian Enoプロデュースを離れての5作目で、個人的には今でもよく聴くフェイバリット作である。『Remain in Light』のキラキラした都会的で野心的な? NWファンクもカッコ良くて大好きだが、よりシンプルでユルいグルーヴが落ち着くのはこちらである。お酒というよりはお茶の時間といった風情というのか…。このアルバムの抑えめのグルーヴがいまだに個人的には特にしっくりくるのであった。とは言え、シグマ・サウンドやコンパス・ポイントなどといった名門スタジオにて録音された作品である。Tina Weymouthのソウル・ファンクのフィーリングがありつつも、柔らかくバウンドするミニマルなベースも大好きなんだよな。

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 Princeにおける『Sign o' the Times』じゃないけど、個人的には映画『Stop Making Sense』(1984年)を見てTalking Headsを大好きになった口なので、自分の中ではこの時期の演奏こそがバンドのひとつの基準となっているような感がある。
 自分のような後追い世代としては、グラミー賞の「最優秀アルバム・パッケージ賞」部門を受賞した美術家Robert Rauschenbergによる透明プラスチックを使用した限定盤用アートワークにも憧れがあるが、この通常盤用のDavid Byrneによるアフリカン・カラーをあしらったデザインもこのアルバムのアーバン・プリミティブとも言うべき独自のサウンドを象徴しているようで、なかなかどうして愛着がある。
 当時『Stop Making Sense』では黒人ミュージシャンなども多く起用しており、Talking Headsの音楽をさらに独自のものへと昇華させているように見受けられる。1曲目「Psycho Killer」のD. Byrneがラジカセ1台をリズムトラックにアコギ1本で弾き語るシーンから始まって、以降のつつがなく演出がなされたライブミュージックショーといい、正に先日の『American Utopia』の原型と言える映像作品であろう。大好きなシーンでいっぱいである。
 
Talking Heads - This Must Be The Place (Naive Melody)

 

Home, is where I want to be
But I guess I’m already there
I come home, she lifted up her wings
I guess that this must be the place
 

  『Stop Making Sense』の「This Must Be The Place」の間接照明を生かしたダンスシーンが歴史に残る名シーンであったが、『American Utopia』での教育テレビかエアロビのエクササイズみたいなダンスも絶妙な仕上がり具合であると言う他ない。