Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Don’t Worry About the Government

 昨夜は、市販のベトナム風甘辛ソースを加えてチンしておいた鶏ムネ肉の残りを蒸しキャベツにオンして絡めて頂いた。お肉と一緒に大根や玉ねぎなど各種お野菜も具材として加えておいたのだが、良い具合に味がしゅんでいた。その見た目ほどには辛くない。
 野菜スープにはごま油やナンプラーを少したらして、箸休めには長芋の浅漬けを。炙った油揚げの巾着にごま油やポン酢、味の素などで下味を付けた生野菜を詰めたものと一緒に頂いた。
 

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 ここ数日というもの低気圧のせいか、はたまた寝際のストレッチをさぼっているせいもあるのか、毎日寝覚めから体が重たい。コーヒーやスムージーなどで何とか起き抜けの脳を強制的にシャキッとさせてはいるが、早く梅雨が明けてほしいものである。
 
 Talking HeadsTalking Heads: 77 』(1977年)をよ。
 今週は先週末に鑑賞した『American Utopia』の余韻をまんまと引きずっているわけですが…改めてこの1st作のちょっとRed Krayolaなんかにも通じるようなスカスカ加減てばラブやな、と。
 

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 クリーントーン中心のギターカッティングなど線の細いプロダクションで、Tina Weymouthのベース(←良き)もいつになくよく聴こえるし。当時のニューヨークパンクの温度感も宿しつつ、Jerry Harrisonのようなキーボードのメンバーがいたり、スチールパン、マリンバなんかの音色やブラック・ミュージックのリズムの取り入れ方なんかも、すでに異色である。
 「いわゆる」な空気に流れない独自性こそがすでにポストパンクの自由さを地でいっており素晴らしい。David Byrne青年の怪鳥のようなスクリームも心揺さぶられるではないか。「Psycho Killer」だけじゃなくて「New Feeling」「Tentative Decisions」「Pulled Up」なんかのパンク然としたナンバーも最高、「Uh-Oh, Love Comes to Town」「Happy Day」「The Book I Read」なんかのミッド・テンポの曲も味わいがあり大好きだ。
 とりわけチャカチャカとチープなスカ・ナンバー「Don’t Worry About the Government」も『American Utopia』で演奏されていて改めて印象的な曲だったけど、その模範生的な書き割りっぽい歌詞が、まるで住宅展示場のパース画のような人工的な平和さをたたえていて逆に強烈に不安を掻き立てられる。ましてやちょっと前までのトランプ政権下のアメリカにおけるライブの一幕では、痛烈な皮肉として機能していたであろう。この曲の誕生以来45年あまりの間世界は一切進歩しておらず、かつてD. Byrne青年の描いた「ユートピア」も有効…否絵空事としていまだ実現の目を見ていないということか。
 
Talking Heads - Don’t Worry About the Government

 

I see the states across this big nation
I see the laws made in Washington, D.C.
I think of the ones I consider my favorites
I think of the people that are working for me
 
 LPのスリーブの中から原宿VacantでのD. Byrne個展のフライヤーが出てきた。当初は全然記憶になかったけど、10年ほど前に見に行った展示のものである。チラシをしげしげと眺めていたら段々と色々思い出してきた…あの床にギター・ペダルがたくさん並んでてお客さんが好きに踏んだりして遊べたやつね。
 

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