Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Ghetto Lights

 一足お先に冷やし中華はじめてみました。うかつにも先日仕込んだチャーシューをまんまと乗せそびれてしまったけど。加熱したナスをごま油と中華だし、にんにくペーストなどで和えて水菜と混ぜ合わせたもの、ホタテと青ネギの塩ダレはミールキットが安くなってたので入手して、タコや小エビ、青ネギなどを足して炒め合わせた。
 

f:id:monomoon:20210618163548p:plain

 
 Eddy Detroit『Shock-a-Lock-a-Lickum』(2016年)を。
 去る今月15日にSublime FrequenciesのツイートでEddy Detroitの訃報を目にした。アリゾナを拠点に80年代よりSun City Girlsとも親交を深め、Sun City Girlsの非公式メンバー?としてライブにも客演するなどしていたようである。
 

f:id:monomoon:20210618163549p:plain

 
・Eddy Detroit - Ghetto Lights

 

 その前日にはSun City Girlsが80年代のEddy Detroit客演時の映像をfacebookで公開していると思ったら…。 Sun City Girlsをバックにしゃくり上げるこのEddy Detroitの在りし日の勇姿に思わず胸が熱くなるな。2007年に亡くなったCharles Gocherのドラムも拝める。1983年アリゾナでの野外公演の様子で、2コードで駆け抜ける演奏も最高である。
 はたまたSublime Frequenciesの弔辞ツイートでも彼をレーベルの「Patron Saints=守護神」であるとしており、現在に至るまでその長きに渡る親交の厚さも感じさせてぐっとくる。
 
f:id:monomoon:20210618175946p:plain
f:id:monomoon:20210618175950p:plain
 
 『Shock-a-Lock-a-Lickum』は1979〜2010年の間に録音された作品をコンパイルした編集盤といった内容で、Sublime FrequenciesにおいてAlan Bishopとも並んで中枢メンバーの一人であるHisham Mayetのレーベル=Assophon Recordsからのリリースで、リリース時は大好きでよく聴いていたものである。この一見楽天的で牧歌的な無国籍アシッド・フォーキーは明らかにSun City Girls(からSublime Frequenciesまで)の音楽の持つ空気感とも地続きなものを感じる。両者とも硬派なD.I.Y.パンク的な気骨を感じるし、一方では何ともうさん臭いカルトめいた禍々しさに満ちている。妙な柄のヘビにでもうっかり噛まれたかのようなある種の中毒性があり、一度深みにはまるとなかなか抜け出せない強烈な酩酊感を伴う。
   そしてweb上に遺された故人の写真がいずれも最高なんだが。ファン根性丸出しのNicoとの2ショットとか…。
 
f:id:monomoon:20210618163610p:plain
f:id:monomoon:20210618163605p:plain
f:id:monomoon:20210618163614p:plain
f:id:monomoon:20210618163600p:plain
 
 『Immortal Gods』(1982年)が好きでよく聴いたが、近年の録音もブレない内容が大変素晴らしい。この辺りのMVも普通に普通なのだが、何だかおかしくてつい何回も見返してしまう。
 
・Eddy Detroit - Street of Dreams

 

 R.I.P. Eddy Detroit(1952-2021)。
 奇しくも先述の田村一村画伯と同年齢の69歳で亡くなったようである、合掌。老いてなお好きなことして天寿をまっとうしたいものやね、とつくづく。