Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Lamp That

 レバニラ炒めが美味しくできてホクホク。鶏レバーには事前に生姜、ニンニク、醤油などで短時間漬け込んでおいて、火が通りすぎないうちにオイスターソースで仕上げた。ブリのお造りはポン酢で、トマトに豆腐カッテージチーズの残りをオンして。鮭ハラスと野菜類に塩コショウと姜葱醤少々にて一緒に蒸したものは、すでに鮭の塩気もあるので味付けもシンプルで十分、野菜の甘みが際立ってナイスであった。
 

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 本日京都は梅雨の晴れ間で気持ちが良い日であった。最近街なかにキラキラした感じの韓国料理屋さんが結構な勢いで増えてる気がする。このコロナ禍中にも関わらずタフなことである。緊急事態宣言も明けたので、折を見て色々と開拓してみたいのは山々であるが。
 
 Chapter Musicの『Can't Stop It! #1: Australian Post-Punk 1978-82(V.A.)』(2001年)を。たまに無性に聴きたくなる良質なコンピレーション盤である。かつてローカルな知られざるインディ・ミュージックとの出会いの場といえば、このようなレーベル発のV.A.作が主流であった。少なくとも自分の場合はそういったオムニバス作品で初めて耳にするバンドも多かったし、特にガレージパンクやインディのシーンなどにおいては世界中で脈々と続いたカルチャーであったように思う、スプリット作とか含めて。
 がしかしネット全盛の近年ではその有効性を失ったのか、コンピのリリースをすっかり見かけなくなって久しいが…自分にとっては未だに思い入れのある作品が多々あり、これもそんな中の1枚である。
 

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 Chapter Musicはメルボルンを拠点に国内のローカルシーンを紹介するナイスなインディレーベルでオーナーのGuy Blackman氏は2002年から2004年まで東京に住んでおり、彼らの友人清成氏を通じて、当時自分がやっていたバンドMy Pal Foot Footのライブにも熱心に顔を出してくれた。その際に進呈頂いたのがこのCDというわけだが…聴いてみるとかつての素晴らしきローカルなポストパンク・バンドの曲がこれでもか、としたためられておりのけぞったものだった。当時は個人的にほとんどのバンドの名前を存じ上げなかったが、純粋にその欧米のそれとは一味違った、大らかで自由なパンク・スピリットの応酬に大変心打たれるものがあった。何故だかシンセやリズムボックスが多く登場するのも個人的にツボだ。
 
 Guy氏との親交も深まるにつれて彼の地への思いも深まっていき、満を持して2009年にメルボルンの地を踏んだ際には、感慨もまたひとしおであった。現地ではGuy氏の最高のホスピタリティのおかげで、掛けがえのない体験をさせて頂き、気がつけばメルボルンの人々のオープンな優しさや風土、文化などが大好きになっている自分がいた。ナイスなレコードショップも多いし…。滞在先のGuy邸では、70〜80年代にかけての豪州ポストパンクバンドのビデオ映像や写真集、レコードあれこれをたくさん聴かせて頂いて最高の時間を過ごせたし、各バンドの個性に対する理解や愛着もより深まった。
 
 一般的に豪州のポストパンクバンドというとNick CaveのBirthday Party前夜に活動していたBoys Next Doorなんかが著名なのだろうが、ここでは彼らと同時期に同郷で活動していたさらにマイナーなバンドたちが肩を並べている。表題はPrimitive Calculators「I Can't Stop It」より拝借したと伺った。個人的には中でも特にDavid Chesworth(Essendon Airport)とPhilip Brophy(→ ↑ →)によるInnocent Recordsからのリリースバンドが特にお気に入りである。
 
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 作品のコラージュとか手刷っぽいアートワークも最高だ。ちなみにP. Calculators、D. Chesworth、E. Airportらの素晴らしき遺産はGuy氏の尽力によってその後Chapter Musicからもリイシューされては後世に遺されている。
 
・Equal Local - Lamp That

 

 ・→ ↑ → - One Note Song

 

 個人的に大好きなEqual Localや→ ↑ →の作品も是非ともいつの日か再発してほしいものである。
 「I Can't Stop It」はコンピには入っていないが、外せない1曲であるのと、この映像がお気に入りということであえて。
 
・Primitive Calculators - I Can't Stop It

 

 上記コンピ含めてChapter Musicの素敵なリリース・アーカイブは今やBandcamp上でも楽しめる。

 
 ついでに2009年渡豪時の懐かしい写真も発掘されたのでリンクしておこう。