Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

The Crush

 麻婆豆腐は、具材を麻蝦醤(マーシャージャン)、花椒辣醤(ファージャオラージャン)、青麻辣醤(チンマーラージャン)などでお手軽に炒めて、仕上げに五香粉をはたいてみた。適当に作ってもこの本格的な仕上がりはさすがの信頼感である。残り物のレバニラ炒め、ブリのお造りを頂いた。
 

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 全く自分はアカンな…。つい余計なひと言、ふた言が多いのである。
 
 Chapter Musicの『Can't Stop It! #2: Australian Post-punk 1979-84(V.A.)』(2007年)を。
 昨日に続いてC. Musicが送るオージー・ポストパンク編集盤の第2弾である。個人的には2009年渡豪時にレーベルオーナー氏より直接入手したと記憶している。第1弾に負けず劣らずローカルな面々による、一筋縄ではいかない地下音源の熱量に思わずクラクラする。年代的にも全体によりNew Wave色が増した内容で、今聴いてもなお刺激的である。やはりNew Wave「ぽい」養殖のバンドと、当時天然物とでは本質的に異なるものがあると改めて思う。
 

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 第1弾に引き続いてEssendon Airportの最高にクールなナンバーも収録されているし、個人的には何と言っても先述の→ ↑ →とEssendon Airportメンバーによる架空のエクスペリメンタル・ディスコユニット=Asphixiationも大好きである。今考えるにResidentsのRalph Records辺りからリリースされていてもおかしくない明るい変態さん?バンドも少なくないな。
 

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 豪州といえばはたまたSPKなんかも思い浮かぶが、その分家(本家?)Solipsikの音源もしたためられている。欧州のTGやCabaret Voltaireしかり、ノイズインダストリアルのバンドがそれまでの混沌としたノイズパンクから一斉にテクノハウスへと変貌を遂げる潮流があったが、このSPKも、そして個人的にお気に入りのSevered Headsもまたしかりである。その過渡期の音楽こそ何とも言えない絶妙なエクスペリメンタル感覚が独創的でシビれてしまう。一方当時ここ日本でも先述のSympathy Nervous=新沼好文氏なども正にこの流れに同期していたりする事実も興味深い。
 当時Guy氏のレコード・コレクションも実際に圧巻であったが、このような形でのコンパイルがなければ自分のような者の耳まで届かないような音源も多く、改めてこの後世まで遺る偉業に敬意を表したい。丁寧なライナーノーツにも愛を感じる。
 

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・Asphixiation - The Crush


・Nuvo Bloc - Never Mind

 
 上記コンピ含めてChapter Musicの素敵なリリース・アーカイブは今やBandcamp上でも楽しめる。


 2009年渡豪時の懐かしい写真その2もリンクしておこう。


 …ああまた彼の地でライブしたり、のんびりレコードなど探したいものである。