Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Omission

 ビンチョウマグロのお造り、切り干し大根とタケノコ、ワカメに溶き卵を散らしたの、キャベツの塩もみ、オートミール米に大葉、梅干し、しそわかめを混ぜ入れて。一見あっさり目に見えるが、実はもうひと皿蒸し野菜をペロリと頂いてしまった。
 「オートミール米化」の正解がわからないままに、なかなか使い勝手がよくて何となく取り入れつつある。そもそも当初の期待もなかっただけに、さほどがっかりもないだけかもしれない。
 

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 Quicksand『Quicksand』(1990年)をば。
 4曲入りの7インチシングルで、Youth Of Today、ShelterのRay CappoとJordan CooperによるNYハードコアの立役者的レーベル= コネチカットのRevelation Recordsからのリリース作だ。
 
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 個人的にはその後Polydorからリリースされた1stアルバム『Slip』(1993年)を特に愛聴した口である。上記シングル曲も収録しており、今でもたまに聴きたくなる1枚だ。
 

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 『Slip』は今となってはメジャー・オルタナという位置付けになるのだろうが、元Gorilla Biscuits(←最高)のWalter Schreifelsによるニューバンドは、硬質で金属的なギターリフと終始スロー〜ミッドテンポのミニマルなベースラインは当時自分には新鮮に映り、Walterの硬派でエモーショナルなボーカルに胸を熱く焦がしたものであった。2nd『Manic Compression』やその後のRival Schoolsなんかのキャリアもナイスではあるが、個人的には、このアートワークの薄気味悪さに象徴されるような、異端でちょっと神経症的な初期作に特に思い入れがある。
 
 JudgeやBold、Gorilla Biscuitsなんかの正統なハードコアバンドをリリースする一方で、90年代も半ばになるとTexas Is The ReasonやSense Field、Beta Minus Mechanicなんかのようなポストハードコアなスタイルのバンドも抱えるようになったりして、当時プチプラであったレーベルコンピなんかを聴いてはワクワクしたものであった。巷の輸入盤屋さんなどで「エモ」なるワードが飛び交うようになる前夜のことであった。
 
・Quicksand - Omission

 

And when the truth rears
Its ugly head, it's all too late
Too late for the omission
That you kept inside and wished it wasn't you

 
・Quicksand - Dine Alone


 90年代当時はこれらのビデオを見る機会がなかったが、それにしてもメジャーレーベルのMVってば、どのバンドも見事にこのハイライトで飛ばし気味の照明や思わせぶりなカットインとかばかりやな、と改めて。当時の流行やMTV市場を見込んだディレクションなのであろうが、型にはめて大量生産されるような商品みたいで、想像力の欠如ぶりがちょっと残念である…なんちゃって。今となってはこの質感に何とも言えない懐かしさや新鮮さを感じては、それなりに楽しめてしまうエエお客さんな私であるが。あとTom CaponeのTシャツがVUの2ndなのにもほっこりしたり。

 

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 以前に実家から引き上げたCDを久々に開けてみたところ、何故か中からは同時期に聴いていたのであろうPanteraの国内盤ライナーが…(しみじみ)。