Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

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 おからパウダーと鶏ムネ肉のハンバーグには大根おろしをたっぷり、ブリのお造りにキャベツとちくわのゴマ和え、ブロッコリとキノコの温野菜サラダ、ワカメたっぷりスープなど。冷やしたトマトが美味しい季節の到来である。

 

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 あいにく自宅にTVがないので某開会式を見ていないが、いちいちブーブー文句ばかりつけてたら美容にもよろしくないので、ちょうどよかった。
 開会式からこのアクシデント続きでは、猛暑の中真摯に取り組んでいる選手および末端スタッフにおかれましてはもはや気の毒にもなってくるというものだが、司令塔があの調子では最初から手に余る祭典だったように思えてならない。まだまだこれから色々と波乱が続きそうな予感である。がしかし始まってしまった以上は、ホストもゲストもくれぐれもご安全に、医療従事者のお手をムダにわずらわせないようにお願いします、といったところだろうか。
 
 梅雨が明けてカーッと晴天が続いて気持ち良い限りであるが、ここまで暑いと日中フラフラと外を出歩く気にもなれず、夕方陽が落ちてから外出するなどしている。
 久しぶりに御池辺りで友人と落ち合ってタコスにワカモレブリトーなどのメキシコ料理を肴にビール、テキーラなど頂く…ホットソースのピリリ辛みが沁み入るのだった。
 
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 ご贔屓のレコード屋さんにも寄って例によって何枚か抜かせて頂き、出町座にて『ビーチ・バム』を鑑賞。モヤモヤしたスモークが一気に晴れるようなピーカン映画で、今の自分が観るべき作品といったタイミングで憑き物も落ちる気分であった。
 

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キーウェストが俺の家だ。底辺(ロー)で暮らしてこそハイになれる」 by ムーンドッグ

 

 ムーンドッグのアロハのセットアップと、常に手にしているビールが500ml缶なのがまたブレてなくていいな、と。Snoop Dogg演じるランジェリーも気高い佇まいも存在感がバッチリであった。フロリダの海沿いを舞台とした開放的な風景の描写もこの季節に最高に心地良い。
 かつてあんなに鬱屈した映画ばかり録っていたHarmony Korineが今やこのような突き抜けたエンタテインメント作品を録っているだなんて興味深い経年変化である。…とはいえムーンドッグのゴク潰しぶりもまた堂に入っておるのであるが、故に人生における各々の精神の自由を再確認させてくれるではないか。ちなみにNYのMoondogとは当初ひそかに期待したような関係はあまりないようだった。
 来週の出町座はいよいよKelly Reichardt特集であり、こちらも今から楽しみにしている。
 
 Pita『Seven Tons For Free』(1996年)を久しぶりにかけている。つい昨日Pita=Peter Rehberg氏の訃報を聞いた。享年53歳とのことである。
 

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 自分の手元にあるCDは、2000年に大阪のDigital Narcis Ltd.なるレーベルよりリマスタ―再発された盤であり、自分が初めてPitaを聴いたのもちょうどその頃に入手したこの作品で、大いに衝撃を受けたことを覚えている。
 今聴いてみても、その一切の無駄を排したようなストリクトリー・ミニマルな音響 のハードコアぶりに圧倒されつつも、同時にこの冷房をきかせた部屋でしばしソファに沈みながら無心で耳を傾けるにも適した、ひんやり心地良いタイムレスな極上作なのだった。
 個人的には正直ここ数年の動向は追っていなかったのだが、それでも氏主催のEditions Megoの硬派なリリース群や、Sunn O)))、KhanateのStephen O’MalleyとのデュオKTLなんかの独自の美学に貫かれた活動ぶりがいちいち興味深いものがあっただけに、この早すぎるご逝去は全く残念である。ご冥福をお祈りしたい。
 
・Pita - ~ /