Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Shoo-Be-Doo-Be-Doo-Da-Day

 「ダイアンのよなよな」終わっちゃうんだな、必ずお天気の話から始まってダラダラと蛇行しながらも…やっぱりさしたる事件は特に起きないって内容が何とも平和で、心地よい眠気を誘ってくれる貴重な番組だったのだが。「チェックすしよ」って名文句やな。
 三四郎のANNの「キムチそうめん」からの「中敷きおにぎり酒」がバカバカしくて寝際にひと笑いさせて頂いた。
 
 ナスが3本で98円で手に入ったので、毎日ナスばかり頂いている。ナスに栄養価が少ないという噂はどうやらガセネタのようである。食物繊維、カリウム葉酸ポリフェノールによる抗酸化作用などなど(メモ)。栄養価とかはともかく油との相性が良すぎるよ。
 
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 ところで真ん中の写真の、鶏モモ肉を豆乳ヨーグルトとクミンスパイスほかに混ぜ&漬け込んだタンドリーチキン風の一皿が美味しくできた。これはとても簡単なので是非ともリピートしたく、現在は早速鶏ササミ肉を漬け込んでみている。

 
 例えばSNSもサブスクもなじめず、世間一般の価値観とあまり合致していない自覚はそれなりにあるが、自分なりにはポップなものが好きである自覚もある。
 自分が何かをポップに表現する技術こそ欠けるが、こればかりは仕方ないよね。日夜伝える努力をしている人はしているのでしょうけど。
 個々の才能には大きな開きはあるけど、時間だけは平等に与えられており、その時間をいかに使うかはその人次第で表現もがらっと変わってくるのが表現の面白いところである。個人的にはより怠惰でバカバカしい時間の使い方をする人の表現もまた面白いと思える所以である。
 
 Stevie Wonder『For Once In My Life』(1968年)でも。
 「サマー・オブ・ソウル」での若干19歳の青年のキレキレのステージングが、しばし瞼の裏に焼きついてしまっている。
 

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 演奏における技巧などは個人的によくわからないし、そもそもあまり興味が湧かないのだが、ドラムにせよエレピにせよ、もはや何かに憑かれたような…まるで自分の手足であるかのごとく操る姿を目の当たりにして何か空恐ろしいものすら感じてしまった。生まれ持った才能と呼んでしまうのは容易いかもしれないけど、少なくとも盲人のそれには思えないどころか、むしろ健常者以上に瞬速で的確に(?)音をとらえるミュージシャンといった印象である。しかも誰もが無条件で(多分)ウキウキと楽しくなるようなカラっとしたポップさがあるのだ。
 11歳でモータウン(Tamla)デビューを果たした神童による、この青年期の作品は個人的に大好きである。あたかも仙人が作ったような『Talking Book』以降の3部作ももちろん素晴らしいけど、一方その前夜のまだ市井の人としてのS. Wonderの蒼い輝きを放つソウルフルがたまらず、声質もまた以前と以後ではその時々での成長が伺えて贅沢である。…などとつい最近まで思っていたのだが、この映画を見てやはり若くして圧倒的に卓抜した才能というものは厳然とこの世に存在する、と考えを正した。『Talking Book』以降のS. Wonderもイっちゃってるけど、果たしてこの時期のS. Wonderも十二分にイっちゃってたのであった。
 「サマー・オブ・ソウル」劇中で、まるで呼吸をするように生き生きとこの曲を歌うS. Wonderの姿がひたすら眩しかったのである。
 
Stevie Wonder - Shoo-Be-Doo-Be-Doo-Da-Day

 

Her feet may wander, her heart may stray, oh yeah
Shoo-Be-Doo-Be-Doo- Be-Doo-Da-Dee
You going to send your baby straight to me

 
 とは言え個人的には怠惰でバカバカしい時間や表現も大好きですけどね、ええ…。要は自分にとって多様性こそが一番面白いし重要なんです。