Pendulum
緊急事態宣言が解除されたというのに(一時的にとはいえ)、特にパーティしたりバカンスしたりとか一切してない日々である。代わりにワクチン打ったり、音楽聴いたり、ギター弾いたり、「ブリティッシュ・ベイクオフ」見たり…。
不義理も大分重ねており、もう自分のことなんか誰も覚えてないかも? などとつい浦島的な気分にもなってくる。いい加減ちょっとずつ外にも出ていきたい…というかそろそろバンドでライブもしたいな。
オー米(オートミール米化)には最近お揚げを刻んだものを入れると一気にハネることを発見した。白だし少々と水に干しエビとゴマを加えて2分半チンして攪拌するだけ、カンタン美味しい。
モヤシとピーマン、チクワとお揚げなどに調味料を加えてチンするだけの最近めっきりおなじみの手抜きメニュー。白菜やブロッコリなどで蒸し野菜、コショウ多めでシンプルに頂いた。
「成長なくして分配なし」の転換には思わず苦笑してしまった。やっぱり根っこから一新しなきゃ結局同じことの繰り返しなんだろうな、という悪例である。
近年はファッションにおいても無地の白Tシャツを好む若者が世界基準で増えたが、確かに「白」にはパーフェクトな美しさがある。そもそもこの世の中には余計なモノばかり増えすぎたのかもしれない。いっそ一度全てゼロにリセットされたらいいね、とも思う。時代は「Paint It Black」ならぬ「Paint It White」である。…さて自分は? と言えばこれまで通りけったいなバンドTやら愛用しているのであるが。
Broadcast『Haha Sound』(2003年)。英バーミンガムの当時3人組による2nd作。
前作『The Noise Made By People』(2000年)がリリースされた当時は、Warpから初の(確か)バンド・サウンドのリリースが鮮烈だった一方で、個人的には思い切りStereolabの影がチラついてしまい素直に楽しむことができなかった。…がしかし久しぶりにふと聴きなおしてみたところ、これがとても新鮮でイイ。どれ、他の作品も聴いてみようとなり最近になってようやく入手したのがこの本作である。
ここ最近はLPが高騰化する一方で、中古CDがウン百円とお安く購入できるのがありがたい。その場合は歌詞対訳付きの国内盤であれば言うことなしである。
…そしてこれが実に独創的な傑作じゃありませんか、2ndでこんなに化けていたとは正直ビックリである、大変失礼しました。
レトロなサイケ感とアナログ&クラウトな電子音響の耳障りが極上であり、この季節にも良いが、この口どけ(耳どけ?)感は是非とも真冬なんかに強めの酒をちびちびやりながら楽しめば心身とも温まりそうだ。
国内盤ライナーにもあったが、Trish Keenanのボーカルにエフェクトをかけない(リバーブだけは少しくかかってると思う)、というおコダワリもバンドのアウトラインを独特のものにしていて功を奏しているように感じる。正直好みの声質であるのでエフェクトをかけるのはもったいない、というものである。ちなみにTrish Keenanは、残念ながら2011年に42歳の若さですでに亡くなっていたことを最近初めて知った。インフルエンザによる肺炎の合併症とは…インフルエンザもまたあなどりがたし。
・Broadcast - Pendulum
I'm in orbit, held by magnet
And the force feels so much
And the force feels so much
closer than love
・Broadcast - Before We Begin
一聴序盤のSilver ApplesかCanかと見まごうようなクラウトナンバー「Pendulum」から心洗われるソフトロック調の「Before We Begin」の流れにまず耳奪われてしまった。全体の構成がまたシネマティックで素敵やんなので、これは是非ともアルバムを通して垂れ流したいところである。
INTROのJulian Houseの手がけたBroadcastのアートワーク群もまたグッジョブである。