Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

In a Box, Under the Bed

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 本日から師走だそうで。職場でも週頭からあれやこれやと忙しくしていた。
 本日は束の間の落ち着きを取り戻しているが、それでも仕事の上での懸案事がチラつくせいか今朝も4時頃に目が覚めてしまい、そのまま寝付けなくなってしまった。若干寝不足なのだが、早起きして悠々と朝のコーヒーを頂けたのでよしとしよう。

 久しぶりに職場近くの喫茶店でひとりぶらっとランチを取ることにした。大通り沿いの昭和42年創業の古い喫茶店だが、値打ちをこいておらず大衆的で敷居が高くないのが気に入っており、コロナ以前はしばしば足を運んでいた。食後にはコーヒー付きで、しかも生卵や梅干しのサービスも嬉しいじゃないですか。ふりかけは別にいらないんやけど言い出せない。カレー味のマカロニサラダの付け合わせも今となっては稀少である。

 

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 職場のお客さんから自宅の畑で採れたという海老芋をお裾分け頂いた。早速皮むきしたお芋を軽く炒めて、水と酒で煮て砂糖と醤油で味付けしてみた。頂く直前に煮汁を少し煮詰めてお芋にかけて頂くにこりゃ実に甘露であった。市販のいわしつみれやマイタケなどを召喚したお鍋、キノコ類のオイル漬け、アスパラとエノキに調味料を加えてをチンしたの、など計らずもキノコも多めの食卓であった。
 

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 Pullman『Turnstyles & Junkpiles』(1998年)。
 このシカゴ産のアコースティック・アメリカーナ作ももはや長らく愛聴盤である。
 
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 Doug McCombs(Tortoise, Brokeback)、Chris Brokaw(Come, Codeine)、Curtis Harvey(Rex)、Bundy K. Brown、Tim Barnesなどに加えてこの1st作ではDavid Pajo(Slint)も一部参加している。経緯は分からないが、合奏だけでなく各個人のソロ演なども収録されており、この顔ぶれにしてこの個々の才気はもちろんのこと、何よりバンドとしての風通しの良さにも思わず憧れてしまうのだった。
 慎ましやかにポロポロと弾かれる生弦楽器による行間に満ちたアンサンブルが、いつでも生活の邪魔にならずに心地よく響く。今もって季節や時代を選ばないミニマルでタイムレスな音楽だと思うけど、例えば晩秋の夜風が日毎冷たくなって来た今の時期にもぴったりだと思う。
 
・Pullman - In a Box, Under the Bed

 

 話変わるが、単なる一過性の流行による使い捨てではない「サスティナブル」という価値観が新しいとされる昨今の流れは、いち古物好きとしてはなかなかに賛同するところだ。時代変われどええもんはええわけですし、経年の愛着の変遷やその時代ごとの再発見もまたいとおかしである。