Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Deluxe (Immer Wieder)

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 明けましておめでとうございます。

 
 大晦日は夜更かししてそのまま暗いうちに、と毎年訪れる地元の神社に赴いては初詣を済ませてきた。
 今年の元旦は帰省しなかったので、手ずからおせちとお雑煮を仕込んで頂いた。実家の雑煮は味噌仕立てであったが、今年はおせちを作る際にエビと牡蠣を茹でるのに使用した茹で汁を出汁として二次利用し、おすまし仕立てにしてみた(お餅は二つ)。
 おせちの内訳はエビと牡蠣を茹でたの、筑前煮、紅白ナマス、松風焼き、タイの昆布漬け(実はスズキやけど)、ローストポークなどなど。…に加えて鴨ロースと栗の甘露煮は市販のものをゲスト召喚した。わざわざ蒲鉾も入手していたのに入れそびれていたことにふと気付いたりして。
 

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 日本酒と一緒に頂いてしばし正月気分が訪れたけど、個人的にはおせち料理ってばこの全体に甘めの味付けにやっぱり飽きがきてしまうな、これが2〜3食続くと。
 昨年末に東京出張した際、清澄白河を散歩していて通りかかった某店舗軒先でお重がテイクフリーで投げ出されているのを見つけてわざわざ京都まで持ち帰ったこともあり、トライしてみたけども。ましてやおひとり様なら1段分で十二分に事足りるようだった。
 
 年越しは、年末にゑでぃ氏に教えて頂いた収監ものの韓国ドラマ「ある日〜真実のベール」「刑務所のルールブック」を見続けてはひとり息苦しくなりながら過ごしているうちに、いつの間にか年は明けていた。いずれもいわゆるオールドスクールな脱獄劇みたいな単純さはなくて、追い詰められた人間たちの尊厳や弱みなどがヒリヒリと交錯する、大変見応えある群像劇であった。キャラクターも各人魅力的に描かれている。
 

 

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 昨日はMOON FACE BOYSのリハ初めということで、京都でリハ後に芸事の神でおなじみの車折神社に揃って初詣を敢行した。今年も3人ともに健康で新しいアルバムや、新しい曲が作れることを祈念しつつ。その足で喫茶ゆすらごに向かい、もはや毎年恒例となっている正月御膳を頂いた。毎年さすがの彩り&お味であるな、お野菜多めなのも嬉しい。
 おなじみの面々にも久しぶりに遭遇したり、で毎度バカバカしい話に興じるなど、久しぶりに賑やかなひと時を過ごしたのだった。
 

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 実はそのつい前々日にもゆすらごへの単独訪問を敢行してはクダを巻いてた経緯もあり…正月とはいえついつい飲み過ぎ&散財し過ぎてしまった。
 
 Harmonia『Deluxe』(1975年)でも。
 Neu!のMichael RotherとClusterのDieter MoebiusとHans-Joachim Roedeliusによるグループの2nd作で、これがまたアートワークよろしくバカンスのサンセット時か(はたまたご来光か?…)といった楽園的で祝祭的な電子音響が心地良いことこの上なしである。M. Rotherの炭酸が弾けるようなシュワシュワしたギター、Cluster組のプリミティブなシンセ音の耳心地も極上で思わず耳もとろける。
 

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 あいにくリリース当時日本のメディアには好意的には受け入れられなかったそうであるが、何のかつて音響やエレクトロニカなんかの流れの中でクラウトロックを並行して楽しんでいた自分世代特有のものなのか? 個人的には長らくの愛聴盤だ。例えばKraftwerkなんかのポップさも感じさせつつ、Clusterの以降リリースの『Sowiesoso』(1976年)〜『Cluster & Eno』(1977年)といった傑作にも繋がっていくような過渡期的な内容にも思えてワクワクする。
 
・Harmonia - Deluxe (Immer Wieder)

 

Immer wieder rauf und runter
Einmal drauf und einmal drunter
Immer wieder hin und her

 
 それにしてもCDで愛聴していた作品のLPを見つけては、(中古再発盤とはいえ)つい所有したくなってしまうという…この習性はいかがなものだろうか? それならば未聴の作品にこそ費やすべきものを、と頭では理解しているものを。とまれ同じ時間やお金を費やすなら各々の好きにするのが一番ポジティブな最適解であるとも思えばこそ。
 悩ましくも本年もスタートを切った。今年も各々好きにやりましょう。
 
 さて本日より仕事始めである。今月15日にはバンドにとっての久しぶりのライブも控えており、さて新たな気持ちで向き合って参りましょうぞ、と。
 
 本年も何卒よろしくお願いいたします。