Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Dragon vs UFO

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 先週末は久しぶりに大阪は音凪にてMOON FACE BOYSのライブ演奏をする機会に恵まれた。
 カメちゃん氏の旦那様=光永これゆき氏によるグラタン・カーニバルとの共演で、急遽お互いの曲にも参加し合う形をとっては、ライブならでは醍醐味を楽しめた。たまに他人の曲に一奏者として参加させてもらうことは自分にとってはラッキー至極である。自分では思いつかないような趣向やアプローチに触れられつつも、どこか親近感を覚える部分などがあったりもして。
 10周年おめでとうございました…とボヤボヤしていたら僕らMFBも一緒に演奏し始めてからどうやら今年でちょうど10年目であるらしいことが発覚した。
 

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 特に演者関係者にとってはライブはその場限りだけのものでなく、当日に向けて事前準備をする(整える)時間もまた含まれるだろう。あれやこれやと時間を忘れて集中して向き合って作業しているうちに、次第に吐く空気が純化していく感覚というのか…単調な毎日の中にあって、久しぶりに冷え切っていた身体にも血が通った心地がした次第である。
 
 …そうやってぼやっと余韻に浸っている間にも、早1週間が過ぎようとしている。
 
 根菜類とつみれを投入して粕汁鍋。酒粕白味噌仕立てが何ともマイルドで温まる…ああ至福なるかな。黒鯛はメカブ納豆を下に敷いてポン酢をかけて頂いた。水菜とエノキはオリーブオイルと塩胡椒を絡めて2分ほどチンしてみた。
 

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 はたまた翌日には市販のルーを半欠け入れてマサラやターメリックを振ってカレー鍋など。株付きのナメコは新鮮でとても香りと歯応えが良くて好きである、メカブ納豆と混ぜ合わせてネバネバづくしで頂いた。
 

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 Gratin Carnival『Hi! Tycho's Star』(2021年)。
 グラタン・カーニバルの録音作品はこれまでのところ、全て光永これゆき氏単独による演奏〜録音である。毎度自家製による宅録のアットホームな空気感が個人的にも俄然親しみが湧いてくる。
 

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 特に本作は「演奏が苦手な楽器ばかりでのぞんだ意欲作」とのことで、あえて自身にとって演奏が不慣れな管楽器などを駆使しているそうで。
 結果、どこか歪んだような不揃いな筆致が有機的に重なり合っては何とも名状しがたい、独特の可笑しみや哀愁を感じさせてくれる作品で大変味わいがあり。このポカンとした謎の大らかさにしばし包まれていると、少なくとも自分などは救われるものがあるな。
 
・Gratin Carnival - Dragon vs UFO

 
 かくも謙虚に光るグラタン的ティコの星(SN 1572)をこうして肉眼でも観測できることはありがたいことであるな、なんて。
 
 お店より終演後にまかないで頂いた「カチャトーラ」がお酒にもよく合って美味しく温まった。カレー&ライスのような見た目だけど、イタリア地方のトマトとチキンの煮込み料理とのことです。ごちそうさまでした。
 

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 店内では今月いっぱいまで工藤冬里氏の陶芸展「Cease to exist」も行われており、密かに楽しみにしていたのだが、あいにくゆっくり鑑賞を楽しむ時間や心的な余裕は持てなかったのでリハ時にさらっと鑑賞。店主古市氏曰く「今回はちゃんと使えるものが多いよ」とのお言葉に不覚にも吹き出してしまった。…できればじっくり眺めてはお気に入りの逸品でも購入を検討したかったのだけど。
 
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 江崎將史氏による石の販売も、ライティングなどを取り入れて更にアップデートしていたことも付記しておきたい。江崎氏と合奏したり、久しぶりに酌み交わせたことも何とも嬉しい機会であった。
 

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 とまれ今週に渡ってオミクロン株の脅威がじわじわと拡大してきていた中、かくも無事に開催されて安堵するばかりである。