Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

K-Shell

 
 めっきり更新スピードが落ちて久しい。特に身辺忙しいというわけではないのだが、全般的に無気力であり、ぼーっとしている間にも時間が過ぎており…ここ1〜2週間というもの、そんな日々を過ごしている。
 
 参院選も終わって。今回は初めて期日前投票を試みたのだが、なかなかどうして会場の立地が当日会場よりもご近所であり、こりゃ今後も重宝しそうである。
 自分の選挙区内では自分が投票した候補者が当選したが、なるべく自民や維新の議席を増やさないことに重きを置いて投じた今回の一票であり、幸いにも功を奏した形である。京都は同じ関西圏にあっても兵庫や大阪と比べると維新の侵攻をいまだ許しておらず、その点は誇ってもよかろう。
 この国難の状況にあっても全国的には平常運転というか、いつも通り自民に票が集まるおなじみの結果であった。せめて一部山添拓議員のような真っ当に市民の代弁者であることを感じさせてくれるような候補者がが名乗りを上げてくれて、(競りながらも)無事選出されたようなケースはかろうじて喜ばしいことである。
 

※フライヤーのカラーリングはさしずめペヤング・インスパイアであろうか?

 
 折りしもその直前の元首相狙撃事件には心底驚いたが、その2日後の投票にも少なからず「同情票」なる影響を与えたのだろうか? 事件後には、容疑者の動機として決して政治的信条によるものでない、統一教会への積年の恨みの根深さに端を発していたこと、統一教会の知られざる実態や政治との癒着、引いては現与党の票田としての相関関係等も公けになるにつけて、ますます今後の展開に目が離せない…のだけどそれらを目で追っていると、気が滅入ってはまたぐったり疲弊してしまう。
 
 それにしても安倍政権の、隠蔽と改竄、開き直りを繰り返しては長い年月をかけてぬくぬくと温め続けてきた末のダークサイドに己れ自身が飲み込まれていったかのような…象徴的な今回の顛末には、ただただ虚しい空っ風が吹き付けるばかりである。
 しかもこの期に無理やり乗じる形で「改憲」だの「国葬」を情緒的に焚きつける現政権のやり口は正に旧態依然とした全体主義に他ならず、こういった政党が相変わらず第一党であり続ける現状にはひたすら呆れ果てる。
 そして引き続き露骨な国内メディアの報道規制も続いているようだが、今や世界中が黙ってはいない状況であるようで。この内輪ノリの白々しい茶番劇は一国民として何とも気恥ずかしくて顔を赤らめてしまう。
 せめて今後は安倍氏の逝去を機に暗部にスポットが当たって、これまでの為政者による悪行が詳らかになり破壊〜再生への好転的な流れが生まれんことを、ささやかながら願うばかりである。でなければ将来的にも国際社会からの信頼を得ることが難しくなるのではないだろうか? と懸念してしまう。
 
 先日のライブ以来、ラタトゥイユが食べたくなって、夏野菜にシーフードミックスやヒイカを投じて多めに作り置いたものをチルドして冷製で頂いた。同じく大根と万願寺とうがらしの炊いたんを同じく冷製にしたものと一緒に頂くなど、夏は足も早くなるし、やはり冷製に限る。野菜も多く摂取できて満足至極である。
 
 
 Jeff Phelps『Magnetic Eyes』(1985年)。今年になってNumero Group再発されたリイシュー盤であるが、これがもう完全に今の自分好みであり完全にハートを撃ち抜かれてしまった。
 

 
 作曲から演奏、録音に至るまでJ. Phelps氏ご本人によって行われたベッドルーム・ソウルファンキーであって、この全般にピースフルでリラックスした演奏、年代不詳な感触の録音といい…リズムマシンやシンセの向こう側からそこはかとない人肌の温度が感じられて、実に愛おしい絶妙作である。
 
・Jeff Phelps - K-Shell

 
 今のところ氏の作品リリースは後にも先にもこの『磁気の目』1枚きりであり、私もまんまと多分に漏れず、その微弱な磁力に吸い寄せられた内のひとりというわけでして。
 Bandcampのライナーによれば、当時1stプレスはミスプレスが残ったままリリースされたという曰く付き作品であり、その意味では、満を辞して今回が初の正規プレスとも言えそうである。
 


 先述のDJでも早速プレイしたところ、80'sのイタロやNYディスコなんかとも大変相性が良かったようで。客演のダルな女声ボーカル曲やインスト曲も素敵やけど、何と言ってもJ. Phelps氏ご自身による歌声がまた、脱力したArthur Russellとでも言うのか…お気に入りである。