Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Imagination

 
 ちょうど昨日健康診断の結果が届いた。
 件の「白い線状の影」には何も触れられていなかったので、どうやら幸い大事ではなかったのだろう。全く人騒がせな話であるが、正直なところひと安心している。
 体重もここ3年ほぼ横ばいをキープしており、内臓や血液周りの数値も年々目覚ましい改善が見られる。コロナ禍の影響も大きいとはいえ、結果的には外食や日頃の酒量を減らして、野菜やタンパク質多めの自炊中心の生活にシフトした成果が如実に出つつある、と言えそうだ。今や腸内環境にまで気を配っており、まだまだよろしく頼もう、といった気概である。
 飲みたい時に飲みたいだけ、食べたい時に食べたいだけを気の赴くままに実践していた時期はもはや去りにけり。気のせいか近年は思考までもが若干クリーンかつポジティブになった気がしている。とは言え加齢による身体機能の低下傾向をはじめ、そうそう思ったようにばかり進まないのが人生だけど。人生におけるハッピーなモーメントをより享受すべく、なるべく疾患リスクは少ないに越したことはなかろう。
 後は「LOVE」かしら?…決定的に欠乏している栄養成分は。
 
  秋晴れの日中に自転車を走らせていると、公園で日・タイカルチャーフェアに遭遇したのでぶらり立ち寄ってみた。会場に着くとちょうどステージ上では高槻を拠点とするムエタイ・ジムによるエキシビションマッチが行われていた。炭火でこんがりグリルされて甘辛いナンプラー風味のチリソースで味付けされた豚トロ、チキンを肴にシンハービールを流し込む。
 

 
 その後わざわざタイのイサーン地方から来日した少女舞踏団によるダンスパフォーマンスは期せずして大変見応えがあるものだった。思わずイサーンの田園風景を想起させるようなモーラムに乗って、南国ムードあふれる終始ゆったりとしたダンスが目にも耳にも大変心地良く。京都の盆地にてひとしきりタイ風情を堪能させて頂いた。
 そろそろ久しぶりに微笑みの国=タイ王国にも是非とも再訪してみたいものであるね。
 

 
 お引越しされたばかりの友人のご新居にて美味しいお鍋をご馳走になった。十三からお取り寄せしたと言う水キムチもさっぱり美味しく…台湾風の手羽先煮込み、切り干し大根、銀杏もビールのお供にピッタリでありお箸が進んだ。人様に作って頂くおうちご飯を友人とワイワイ囲む鍋も改めていと楽し美味しなのだった。
 

 
 鶏胸肉のミンチが残っていたので、タコライスを作成してみた。買ってはみたものの…これまでなかなか開封されることのなかった青唐辛子のホットソースの出番である。胸肉なので大分アッサリしており好きだ。ライスの代わりには千切りキャベツを敷いて、仕上げにドリトスを砕いたものを散らすなど。タコライスは簡単美味しいのでたまに作っている。
 

 

 Earth, Wind & Fireの70年代中期の諸作『Head To The Sky』(1973年)、『That's The Way Of The World』(1975年)、『Gratitude』(1975年)、『Spirit』(1976年)をじっくり堪能。先述のCharles Stepneyがアレンジャー、プロデューサーとしてバンドの主要メンバーMaurice White(ex. Ramsey Lewis Trio)とともにその名を連ねている時期の作品である。
 

 
 個人的には、これまでEW & Fと言えばディスコ・ヒットチューンである「September」とか「Let's Groove」なんかの印象しかなく、寡聞にして彼らの音楽をアルバム単位で聴く機会がなかった。
 ところが、C. Stepneyの『Step On Step』が大変素晴らしかったこともあってか、EW & Fの作品もちゃんと聴いてみたいという熱がここ最近になってどんどん高まっていた。そんな中数日前に職場近くの某○ックオフをお昼休みにパトロールしていたところ1枚500〜800円程度と安価だったため、即確保してきたというわけである。どなたかご近所にお住まいの御仁がまとめて手放したコレクションだろうか? ちなみに『Open Our Eyes』(1974年)は抜けており入手できなかった。
 

 

・Earth, Wind & Fire - Imagination


So, I imagine my heart with you
See what imagination can do?
It's not hard to conceive
Love's ecstasy imagining you and me

 
 かつて何となく見かけたEW & FのMVや、アートワークのイメージから勝手な偏見で、もっと壮大でギラギラした音楽を想像していたが、こうしてゆっくり1作毎に耳を傾けるに、実にクールでグルーヴィーなソウルファンクを演奏するバンドなのだった。C. Stepneyのデモ集にも収録の「Imagination」「That's The Way Of The World」等をはじめグッとくる名曲も何と多いではないの。C. Stepneyワークと思しき、ホーンやオーケストレーション、色々な楽器を多用したアレンジの妙も耳に楽しいし、当時バンドメンバーも盤石の布陣でAl McKayのギターワーク、Philip Baileyのファルセット等も随所で堪能できる。
 『Gratitude』の大半を占めるライブでのテンションも祝祭さながらである。ブラジリアン&ラテンなビートが野趣味あふるる『Head To The Sky』も素晴らしいし、この時期を境に作品毎にますますスッキリとシャープに洗練されていくバンド史の変遷もまた興味深い。
 
 なおC. Stepneyは『Spirit』製作途中の1976年に、45歳の若さこの世を去ったそうで、奇しくも現在の自分と同年齢に当たる。自分はまだまだ何事もなしえてないや。