Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Shoo-Be-Doo-Be-Doo-Da-Day

 「ダイアンのよなよな」終わっちゃうんだな、必ずお天気の話から始まってダラダラと蛇行しながらも…やっぱりさしたる事件は特に起きないって内容が何とも平和で、心地よい眠気を誘ってくれる貴重な番組だったのだが。「チェックすしよ」って名文句やな。
 三四郎のANNの「キムチそうめん」からの「中敷きおにぎり酒」がバカバカしくて寝際にひと笑いさせて頂いた。
 
 ナスが3本で98円で手に入ったので、毎日ナスばかり頂いている。ナスに栄養価が少ないという噂はどうやらガセネタのようである。食物繊維、カリウム葉酸ポリフェノールによる抗酸化作用などなど(メモ)。栄養価とかはともかく油との相性が良すぎるよ。
 
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 ところで真ん中の写真の、鶏モモ肉を豆乳ヨーグルトとクミンスパイスほかに混ぜ&漬け込んだタンドリーチキン風の一皿が美味しくできた。これはとても簡単なので是非ともリピートしたく、現在は早速鶏ササミ肉を漬け込んでみている。

 
 例えばSNSもサブスクもなじめず、世間一般の価値観とあまり合致していない自覚はそれなりにあるが、自分なりにはポップなものが好きである自覚もある。
 自分が何かをポップに表現する技術こそ欠けるが、こればかりは仕方ないよね。日夜伝える努力をしている人はしているのでしょうけど。
 個々の才能には大きな開きはあるけど、時間だけは平等に与えられており、その時間をいかに使うかはその人次第で表現もがらっと変わってくるのが表現の面白いところである。個人的にはより怠惰でバカバカしい時間の使い方をする人の表現もまた面白いと思える所以である。
 
 Stevie Wonder『For Once In My Life』(1968年)でも。
 「サマー・オブ・ソウル」での若干19歳の青年のキレキレのステージングが、しばし瞼の裏に焼きついてしまっている。
 

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 演奏における技巧などは個人的によくわからないし、そもそもあまり興味が湧かないのだが、ドラムにせよエレピにせよ、もはや何かに憑かれたような…まるで自分の手足であるかのごとく操る姿を目の当たりにして何か空恐ろしいものすら感じてしまった。生まれ持った才能と呼んでしまうのは容易いかもしれないけど、少なくとも盲人のそれには思えないどころか、むしろ健常者以上に瞬速で的確に(?)音をとらえるミュージシャンといった印象である。しかも誰もが無条件で(多分)ウキウキと楽しくなるようなカラっとしたポップさがあるのだ。
 11歳でモータウン(Tamla)デビューを果たした神童による、この青年期の作品は個人的に大好きである。あたかも仙人が作ったような『Talking Book』以降の3部作ももちろん素晴らしいけど、一方その前夜のまだ市井の人としてのS. Wonderの蒼い輝きを放つソウルフルがたまらず、声質もまた以前と以後ではその時々での成長が伺えて贅沢である。…などとつい最近まで思っていたのだが、この映画を見てやはり若くして圧倒的に卓抜した才能というものは厳然とこの世に存在する、と考えを正した。『Talking Book』以降のS. Wonderもイっちゃってるけど、果たしてこの時期のS. Wonderも十二分にイっちゃってたのであった。
 「サマー・オブ・ソウル」劇中で、まるで呼吸をするように生き生きとこの曲を歌うS. Wonderの姿がひたすら眩しかったのである。
 
Stevie Wonder - Shoo-Be-Doo-Be-Doo-Da-Day

 

Her feet may wander, her heart may stray, oh yeah
Shoo-Be-Doo-Be-Doo- Be-Doo-Da-Dee
You going to send your baby straight to me

 
 とは言え個人的には怠惰でバカバカしい時間や表現も大好きですけどね、ええ…。要は自分にとって多様性こそが一番面白いし重要なんです。

Everyday People

 たまに麺類が食べたくなると、こんにゃく麺でおうどんやナポリタンなどを作ったりすることもある。もちろん小麦粉の悪魔(麻)的なまでの美味さには及ぶべくもないが、これはこれでなかなか悪くない。何より低糖質であっさりしており食後にもたれることがない。
 連休は何かと外食も続いたせいか体が重い日が続いたので、来月の健康診断に向けてリカバリーしたいところである。ナポリタンにはソーセージやベーコンがベストだろうが、ツナで代用した。
 
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 先週はクエストラブ(The Roots)監督による「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」を鑑賞したり。
 これがもう個人的には衝撃と感動の連続で終始大変心躍る作品であった。まず1969年夏にウッドストックの裏で、このような一大ブラックミュージック・フェスが行われていた事実に驚いたし、その内容もこれまで歴史的に全く無視されていた事実にもまた驚いた。
 
 ハーレム街中のマウント・モリス公園(現:マーカス・ガーヴェイ公園)で当時「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」の特設会場を埋め、ステージに熱い視線を投げかけていた人々は、ざっと見渡すにほぼほぼブラックの人々ばかりである。
 ラジオで聞いた情報では、この記録はフェス3年目のものであって、1969年の今回は6月29日〜8月24日にかけての日曜日に全6回開催されたステージを素材にしている、とのことである。
 
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 肝心のお歴々の繰り広げる若き日のライブがまたいちいちスゴくて、鳥肌が立ちっぱなしであり、魂をぐいと掴まれては思い切りブンブン揺さぶられた。
 まずは若干19歳のスティーヴィー・ワンダーのドラムソロを皮切りに…憑かれたようなピアノソロも振り切れていた。ステイプル・シンガーズとマヘリア・ジャクソンの魂の掛け合い、デヴィッド・ラフィン(ex. テンプテーションズ)、グラディス・ナイト・アンド・ザ・ピップスなどモータウン出張組の洒脱な客演も素晴らしかった。レイ・バレット、モンゴ・サンタマリアなんかのラテン・ソウル勢の参加も嬉しくなる。強いて言えばロイ・エアーズの見せ場が少なかったのが残念か。終盤の若き日のニーナ・シモンの緊張感のピンピンに張りつめたライブがこれまたスペシャルでして。
 
・Summer of Soul - Official Trailer


 フィリーを拠点とするThe Rootsもといクエストラブ氏のその溢れ出るソウル趣味はかねがね存じ上げていたが、一ミュージシャン及び音楽ファンならではの視点で切り取られた奇跡的なモーメントの数々が見事に収められた貴重な映像作品だと改めて思う。ライブ音質の状態も良くて、これはちょっと背伸びしてドルビー・シネマで鑑賞して甲斐があったというものだ。インタビューを読むに12本のマイクで録音されたミックスは、元の音源からほとんど手を加えていないとのことである。
 
 Sly & the Family Stone 『Stand!』(1969) をば。
 「サマー・オブ・ソウル」劇中でも、満場の観客の大きな期待に120%で応えるかのような彼らの地鳴りするような「I Want to Take You Higher」のむき出しのファンキーに大変シビれた。
 ウッドストックでのセットリスト同様、時期的にもこのアルバムからの演奏が多かったようだ。「Sing A Simple Song」「Everyday People」などビッグバンドによるコーラス・ワークなんかにも何度となく高揚させられる。
 

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 むしろファンク・バンド感が充実しているのはこの辺りの作品が主で、以降の「There's A Riot Goin' On(暴動)」や「Fresh」の方が異色作にすら思えてくる。「暴動」は今でこそ大好きな作品やけど、最初に聴いた時には、起伏のないリズムボックスや、スライ本人によるボコボコしたベース、A面の冗長とも思えるワンコードジャムのような曲…などなどいわゆる自分がそれまで勝手に想像していた「ファンク」とのギャップに大いに面食らったものである。…であればこそ「暴動」の魅力がまた際立つのだけど、それはまた別の話。
 
 1969年当時のバンドのサイケ・フィーリングもまた良きである。ライブでもGreg Errico(dr.)やJerry Martini(sax)など白人メンバーを交えてのステージであったが、「白人に叩けるのか?」などといった心ないヤジも実際に飛んでいたそうだが、結果的にこれほど支持を広げたのもまたSly Stoneのオープンな姿勢の賜物ゆえだろう。
 『Stand!』の全体にメッセージ性が強い歌詞もそうだけど、「サマー・オブ・ソウル」もまた#Black Lives Matterが声高に叫ばれて久しい現代にこそまた改めてビリビリ響くものがある(…今に至るまで人種差別は根強く存在し続けたということでもあるが)。
 
Sly & The Family Stone - I Want to Take You Higher

 


I am no better and neither are you
We are the same, whatever we do
You love me, you hate me, you know me and then
You can't figure out the bag I'm in
I am everyday people, yeah yeah

 
 オフィシャルで公開されている、こちら2021年版「Everyday People」のアニメーションも、フレンドリーな曲調に似つかわしくモダン&ポップにアップデートされている。『Stand!』は標題曲ほか「Somebody's Watching You」「You Can Make It If You Try」なんかのカラッとブライトなソウル・ナンバーも気に入っている。
 
 今年の頭くらいにSly Stoneのドキュメンタリー「Sly Stone」(2015年)をアマプラで観た(現在は有料レンタルになったが)。長年消息を絶っていた本人を10年に渡る取材で追った内容で、Sly Stoneという人物に対する興味もますます高まっていたタイミングであったが、現在は別途クエストラブ監督によるSly Stoneのドキュメンタリー制作も進行中とのことで、今から楽しみにしている。
 

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100,000 Fireflies

 せっかく残りの夏季休暇を取得するも、時節柄まだまだ遠出の予定も立てられず。家でアマプラで「インビンシブル ~無敵のヒーロー~」と「モダン・ラブ」のシーズン2の一気見に興じるなどして過ごした。「インビンシブル」は「ボーイズ」よろしくでヒーローのダークサイドを描いたアニメーション作品。あっと驚く展開や描写などが魅力的な作品であった。しかしアニメとはいえこの振り切れた出血量たるや、全国のお子さんにも楽しんで見てもらえるんだろうか? 全く余計なお世話だが(…と思ったらR18+指定作品だった)。
 
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 「モダン・ラブ」はニューヨークタイムズ誌連載の人気コラムの実話をベースにしたオムニバス・ドラマで、今回もNYの街を舞台にした様々な人生模様の機微にじんわり一喜一憂した。さしずめNY版「人間交差点」といったところか。
 それにしても昨今のハリウッドを始めとするショウビズ界は、今やLGBTQ+への配慮なしに語れないといったムードが席巻しているな。殊更わざとらしく感じることもあるけど、これは良い風潮なのであって過渡期の現在ならではなのだろう。
 
 あいにく直近のライブ予定はすぐに立ち消えてしまったが、自宅でレコードを聴いたりギターをポロポロ弾いたりもして過ごしている。新曲が何曲か誕生しそうな予感にワクワクしながら断片をボイスメモを控えるなど。人前での演奏はいつまでたっても慣れないが、この自宅での制作時間はいつでも自分のペースで向き合えるので貴い時間である。
 
 金曜日は晴れたので散歩がてら平安蚤の市へ。古今東西の骨董にしばし心奪われる。これまでのところ骨董などに関しては趣味の範疇でなく、造詣も何もあったものではないが、あれこれ見て回っていると、それぞれに面構えも違っていて自分の好みのものが見つかったりしていつしか面白くなってくる。老後は陶器などの骨董蒐集の趣味も悪くないかもしれない。
 50'sな雰囲気のカーディガンが気に入ったのでつい衝動買いしてしまった。
 
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 休みの日はなるべく手をかけたくなくて、金平ゴボウを作り置くなどした。それにしてもゴボウは全くお通じの良き友であることよ。おからパウダーと鶏ムネ肉で作るハンバーグももはや慣れたものである。サンマもちらほら店頭で見かける季節となった。昨年はサンマが不作で身もやせておりガッカリであったがさて今年の秋はいかに? オー米による卵かけご飯もなかなかナイスであった。
 
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 The Magnetic Fields『100,000 Fireflies / Old Orchard Beach』(1991年)でも。
 先日Susan Anwayの訃報が舞い込んだ。最近こんな話ばかりで恐縮なのだが…パーキンソン病で享年70歳とのことであった。
 Magnetic Fieldsの初期作『Distant Plastic Trees』(1991年)、『The Wayward Bus』(1992年)などの名作群を彩ったリード・シンガーであった。「100,000 Fireflies」は『Distant〜』にも収録のナンバーである。
 

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 後にレギュラー起用されるClaudia Gonsonのボーカルもまた、Stephin Merrittの世界観にピースがパチッとハマった理想的なボーカルだけど、初期のSusan Anwayの素朴で飾り気ない歌声もまた捨てがたい。例えば職業歌手などには出しえない絶妙な美や味わいといったものがインディー作品にはしばしば存在するのだった。
 『Distant〜』、『The Wayward〜』はWeekend諸作アートワークにも地続きの、Wendy Smithによる牧歌的な風景画がまた、このオールディで箱庭的なシンセポップに不思議とマッチしている。
 一方この7インチシングルのドローイングは、当時Harriet Recordsのレーベル・メイトのLinda Smithによるもののようだが詳しい経緯はわからない。淡い光沢感に包まれたスリーブも気に入っており、多作なM. Fieldsの名曲群の中にあって、この曲もまたチカチカと慎ましやかに発光する珠玉の初期ナンバーだと思う。
 
・The Magnetic Fields - 100,000 Fireflies

 
I went out to the forest and caught
100,000 fireflies
As they ricochet round the room
They remind me of your starry eyes
I'm afraid of the dark without you close to me
 
 かつて愛聴した作品も今後はこういった形で振り返ることが増えるばかりなのか、と思うと何ともやり切れなくなるが…無情にも時間は刻々と過ぎて行くばかりなのであった。
 久しぶりに通して聴いてみたけど、作品の素晴らしさは今もって普遍的なものがあった。
 R.I.P. Susan Anway

Hurts So Good

 唖然とするほどあっという間に日々秋めいてきており、例年より幾分早くコーヒーもアイスからホットへと切り替えざるをえなくなった。
 冷房なしでも過ごしやすいのは結構なのだが、まだまだ大好きな夏を消化不良気味の私としては少し淋しい気分でもある。イチジクを安く入手したので、毎日のスムージーに投入してみたところ独特の甘み+酸味が加わって大変良きであった。しばし贅沢気分を楽しんでいる。
 
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 先週末ワーク後に1度目のワクチン接種を受けてきた。事前の噂通り2〜3日肩に筋肉痛のような痛みが残ったが、発熱や頭痛、吐き気等の副症状は特になかった。
 会場内の導線や感染予防も整備されており、ベルトコンベアーに乗せられているかのごとく、スムーズに接種することができた。場内のスタッフ数が予想をはるかに超える人数で面食らったが、医療関係者以外は果たしてどこから駆り出されているのだろうか? その節はお世話になりました。
 
 「コロナ対策に専念したいと不出馬」とのことで…ぜひとも有効な感染症対策を期待したいところです(棒)。もはや国民の声などどこ吹く風の党内派閥争いによる総裁選には期待すべくもなく、秋の衆院選にこそ期待…してよいのだろうか?
 こういう否定的なことばかり言いたくはないけど、とは言え楽観的でいられる時代は過ぎ去ってしまった。今や政治屋諸氏もネットに蔓延する風評を気にかけざるをえない時代にもなったとも思うし。かと言ってイージーな不満ムードにばかり流されても本意でなく、ただただこうして日頃怒り慣れていない国民ぶりを露呈するしかないのか。
 
 丸々と太った立派なゴーヤーを入手したのでチャンプルーにして、ビンチョウマグロのお造り、タラと夏野菜の冷製トマトスープ、キャベツの塩もみ、などと頂いた。
 
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 大好きなSusan Cadogan『Susan Cadogan』(1975年)のレコードでも。プロデューサー=Lee Perryと去りゆく夏を惜しみながら。
 

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 全曲最高のラヴァーズ・ロックがどこを切っても素晴らしくて、聴くたびにハッピーな気分に誘われるお気に入りの1枚なのである。
 Susan Cadoganの年齢不詳なチャイルディッシュなボーカルからしてラブリーが過ぎるし、The UpsettersのバッキングもBlack Arkのむせ返る空気が充満しており泣けてしまう。
 ほっこりウォームなサウンドはこの少し涼しくなり始めた秋口にもばっちりハマるのだった。
 
・Susan Cadogan - Hurts So Good

 
Cos this hurting feeling is
Oh so good for me
You take my name
And you scandalise it in the street
Oh anything you wanna do
Say it's alright by me
 
 サブスクとか導入していないし、Black ArkでのLee Perryワークスは多すぎてとてもじゃないけど追い切れない…という向きに道端にデカ盛な6時間ミックス落ちてました。ご丁寧にトラックリストまで付いており、ありがたみで思わず胃もたれしそうである。
 
Lee Perry at the Black Ark - 6hr Tribute Mix by Mikus

 
 ちなみに私は風水の記事を見てからというもの、玄関に黄色のジャケのレコードを、東の方角に赤いジャケのレコードを陳列するということを試みている。何でも黄色は健康運、赤色は健康運をアップする効果ありとのことなので、この『Susan Cadogan』LP(黄色)も選抜されているのだが…さて効果のほどは乞うご期待、ということで。

Silver Train

 ついに大阪でも感染者数3,000人超だそうで。
 この終始決定打に欠けるぼんやりとした感染予防対策のおぼつかなさは、もはや自民党維新ライン主導の政策による人災と言えはしないだろうか。
 オリンピックだの万博だの言ってる場合じゃないでしょう。結局は某音楽フェスの民間開催決行にも直結してしまっており。某ダイヤモンド・プリンセス号の舵取り以来、一貫して沈みゆく泥舟に乗り続けている気分で、もはや溜め息も出てこない。そもそも医療現場をせっせと縮小し続けてきたのも他ならぬ彼らであるし。
 次回選挙こそは、いよいよ国民の声に真摯に向き合ってくれるような方を選出すべきなんじゃないでしょうか?(そんなヤツおるか?)
 
 されど腹は減る、ということで。ブリのお造りには、白ネギ、大葉やミョウガの甘酢漬けを添えるなど薬味多めにて、大葉にアオサやミョウガを混ぜ込んだオー米(オートミール米化)、ピーマンをごま油とめんつゆとチンしたの、シイタケと温野菜などなど。
 

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 The Rolling Stones『Goats Head Soup』(1973年)を。
 遅ればせながらCharlie Watts追悼ということで。享年80歳とは、先述のLee Perryよりも年下だったのにもちょっと驚いた。
 

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 Mick JaggerやKeith Richardsみたいなワイルド&タフなシャイニービースト達の中にあって、ひとり控えめで落ち着いた佇まいが逆に魅力的なCharlie Wattsが遂に鬼籍に入ってしまわれた。ジャズをこよなく愛し、そのレギュラーグリップから繰り出されるシンプルなドラム・スタイルこそが、R. Stonesというバンドを特別たらしめる重要な屋台骨であったと改めて思う。
 晩年の英国紳士を地でいくような、仕立ての良さそうなスーツに身を包んだロマンスグレーのオールバック・スタイルの仕上がりっぷりなども、全中年にカッコよく年齢を重ねる希望を与えてくれた(?)。
 あくまでも自身のスタイルを貫いたCharlie Wattsこそが素敵やし、そのスタイルをリスペクトしてチームを組み続けたM. JaggerやK. Richardsも改めて素敵やんと思う。
 
 邦題『山羊の頭のスープ』は、傑作であり大作『メインストリートのならず者』直後の作品ということもあり、R. Stonesのその輝かしいディスコグラフィの中でも割と地味なアルバムに位置するのだろうか? この禍々しいアートワークからしてウォーホルのポップアートとは違って何だかとっつきにくいし。
 そもそも自分は決して熱心なR. Stonesファンとは言えなかった。例えばVelvet UndergroundNeil Youngといった人たちと違って、自分にとってあまり親密な音楽に感じなかったのがその理由だろうか? いかにもな華々しいロックスター的立ち居振る舞いであったり…。今ならばその辺りも面白いとも思えるし、加えてブラックミュージックが好きになればこそ、今一度気になりだすのも時代毎のR. Stonesの音楽の変遷だとも思う。
 そんな距離感でもって嗜んでいるR. Stonesというバンドだが、本日の気まぐれメニューは『山羊の頭のスープ』である(ちなみに私が最初にリアルタイムで買ったアルバムは『Voodoo Lounge(1994年)』であり、今なお愛着ある1枚だ)。
 
 本作はジャマイカキングストンでの録音とのことだが、特にレゲエにかぶれたサウンドにはなっていない。むしろ当時のソウル・ファンクにもろに接近した「100 Years Ago」や「Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) 」のような曲がカッコイイ。その中にあってもC. Wattsのドラムは涼しい顔の平常運転といった感じで浮き足立っている節も特にない。Keithの歌う「Coming Down Again」や「Angie」「Winter 」なんかのスロー・ナンバーもナイスやし、もろChuck BerryなルーツR&B的小品「Star Star」で〆るのがさっぱり後味でまた乙な1枚である。
 
 C. Wattsのドラミングをメインディッシュに楽しみたい本日は、特にこちらのワンリフ×8ビートで押し通す潔いナンバーでも。
 
The Rolling Stones - Silver Train

 
Silver train is runnin'
Think I'm gonna get on now, oh, yeah
Silver train is comin'
Think I'm gonna get on now, oh, yeah
 
 シングル「悲しみのアンジー」B面曲の「Silver Train」。売春婦とイチャつきたい、という内容を何だかカッコよさげに歌っただけの曲といえばそれまでだが。
 シンプルなR&Rナンバーだけに軽み&弾みのあるCharlieのクールなビートが堪能できて最高である。個人的には奇しくも同時代のKlaus Dingerのハンマービートまで思い出してしまうミニマル加減で、スタイルは違えどMaureen Tuckerなんかにも通じる欲のなさが改めて好みである。
 ちなみにこの曲と次曲「Hide Your Love」のみ『スティッキー・フィンガーズ』(1970年)録音時から繰り越された素材のようで。
 余談だが、リリース時にビルボード1位に輝いた「悲しみのアンジー」を翌週に破って2週連続1位に躍り出たのが、先述のGladys Knight & The Pips「夜汽車よ! ジョージアへ」であったという。
 
The Rolling Stones - Dancing With Mr D

 
 アルバムのオープニングを飾るは墓場で「Mr D」とダンスするナンバー。ちなみに「D」とは=「Devil(Death)」を指すようで。イントロのKeithの眠たいギターリフの立ち上がりからCharlieのハイハットのフィルインと硬めのタイトビートの刻みが大変クールである。こんな簡潔な曲にもバンドの良さが出てると思う。
 
 R. Stonesというバンドにとってはもちろん、引いてはR&R史におけるCharlie Wattsの静かなる存在感の大きさに改めて敬意を表したい。
 
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 R.I.P. Charlie Watts(1941-2021)

Iron Fist

  早くも陽は短くなり太陽光もますます弱々しくなって、夏の終わりが近づいていることをひしひしと感じる日々である。
 
 鶏モモ肉と玉ねぎをクミンベースのスパイスミックスに一昼夜漬け込んだものをフライパンでしっかり目に焼いたの、アスパラとマッシュルーム、玉ねぎなどをトマト缶や鶏がらスープなどと加熱して冷やしたの、冷奴キムチのせ、キュウリの塩もみ、ベトナム風シーズニングの残りでナスをチンして冷蔵庫で冷やしたの、など。
 ラタトゥイユじゃないけど、加熱した野菜料理を冷やすとお味がしゅみてまた一段と美味しい。作り置きもできるのでつくづく夏場の食卓に持ってこいである。…のはええけどここ最近のキュウリの高騰ぶりがツラい。
 

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 やっぱり生き物って、目の前を動き続けている対象に、ついつい目がいってしまう本能的な習性があるようだ。
 昨今の広告宣伝戦略なんかは正にその習性を上手に利用したものだろうし、今や炎上商法なんて言葉もあるくらいで、たとえマイナスイメージであってもとにかく衆目にさらされて存在を刷り込む方が重要、という風潮があるようで。古くはTVのCM、最近ならWebのバナー広告やSNSなんかも最たるものだ。タイムラインの流れなど止まることが一切ない、という点だけでも確かに興味が尽きることがない。実際に自分もそこから多くの最新情報や離れて暮らす友人の近況を知ったりもでき重宝している。
 でも一方では、そういったとめどない情報の流入に少し疲れ気味の自分もいて、いざその流れから離れてみるやこれが意外やあまり困ったこともなく、むしろ快適でストレスがない。TVなどもここ10年ほど持たないが、スポンサーありきの番組づくりやCMなどメディアの扇情をシャットアウトした生活もなかなかスッキリして悪くない。ここ最近ではradikoなどで頻繁にラジオを聴く習慣ができたくらいだが、ここ最近ではTV各局の見逃し配信なども充実しており、元TVっ子としてはなかなか侮れない。 
 
 
 The Mighty Upsetter(Lee Perry)『Kung Fu Meets The Dragon』(1975年)。この1995年Justice Leagueからの再発盤はオリジナルDip盤より2曲多く収録されている。
 

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 『Kung Fu Meets The Dragon』は、当時上映された「燃えよドラゴン」(1973年)に強い感銘を受けて制作された一作とのことで、全体にカンフーやドラゴンのそれを思わせる雄叫びやサウンド・プロダクションが凝らされており、どこを切っても泣ける珠玉の1枚だ。
 このインチキくさいアートワークにしてこの中身もバッチリ間違いなしなのである。The Upsettersのアンサンブルもクールで、Augustus Pabloメロディカの風通し良いリードプレイも至高である。
 
Lee Perry - Iron Fist

 
 夏の終わりにCharlie Wattsに続く形で、今度はLee 'Scratch' Perryの訃報が入った。
 亡くなったとは聞いても、ガラクタのスペースシップにでも乗って宇宙へと帰って行ったかのような印象が強くて、この地球上から肉体が失くなってしまったものの、そのソウルは今もどこかでハッピーに踊り続けているような気がしてならない。なので個人的にはあまり哀悼という感じにはなれないのだが。
 
 バナー広告やSNSなんかの呪縛からは遠く離れて自由に生きたい、などと嘯いてみたところで実際にそれは難しい現実社会である。ところがそんな中でも…85歳でその天寿を全うするまでその本能赴くままに、思う存分「音」と自由に戯れ倒した人がL. Perryという人だったのではなかろうか?
 金銭トラブルのエピソードも聞いたことがあるし、プライベートの顔なども知る由もないのだが、事実これまで彼の作品を聴く度に幾度となくニンマリ笑顔にさせられてきた。それは自分にとっては理屈などではなく、何かを食べて「美味しい」と感じるような本能に訴えかける動物的な作用であるように思う。
 自宅裏庭に建てられたBlack Arcスタジオでの作業映像など垣間見るに、何と言っても純粋に楽しそうにダンスするL. Perry御大あっての、このスタジオに漲るハッピーなサウンドとエネルギーだろう(もちろんウィードによるブーストもたっぷり利いているのだろうが…)。実験と言えばそれもそうだけど、どちらかといえば「遊び」のようで思わず多幸感を感じてしまう所以か。
 
・Lee Scratch Perry - Studio Black Ark

 
 Black Arc内でセッションされた数々の作品中には現に御大の呟きや咆哮時々ゲップ…その他の身近な生活ノイズの断片などがドキュメント的に切り貼りされていて、Dubと言えばそうだけど、コラージュアート作品のようでもある。他人にとっては取るに足らないけど、御大にとってはなくてはならないピースで埋められた無二の一枚画さながらだ。そのほころびや欠け、ズレの角度ですら大いなる愛着を感じずにはおれない。
 
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R.I.P. Lee 'Scratch' Perry(1936-2021)
 

 

明日はお立ちか

 来る9月18日の久しぶりのライブステージは、折からの感染拡大状況をかんがみてまたもや延期となってしまった。
 もちろん残念ではあるのだが、その一方では少しホッとしたようなこのやるせない心境を…果たしてあと何度味えばよいのだろうか?
 
 そんな折、ようやく9月初頭にワクチン接種の予約が取れた。待てど暮らせど一向に指定日の連絡はない中、府の斡旋する40代〜の募集枠を見つけたので、受付開始時間にスタンばってはようやくネット予約に漕ぎ着けた次第である。
 次回受付は8月31日から↓だが、毎度受付開始から5分ほどで枠が埋まってしまうとのことで注意が必要かも。
 

 
 先日松本クンの愛車Vamosに便乗して、密を避けながら神戸の地に降り立った。
 カメ邸にてオーバーダブ作業もいよいよ大詰めである。グッドなモーメンツがばっちり録れつつあります。
 
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 途中休憩にカメ氏の優しい味付けが毎度嬉しいおばんざいに舌鼓を打ちながら。シメのお手製の茶碗蒸しにもしばしほっこり温まった。
 旦那様の光永氏(グラタンカーニバル)にも久々に再会が叶って嬉しい。ここのところ仕事が忙しいせいか体調を崩していたようで、ただでさえ痩身にも関わらずますますシャープさを増しており、少し心配になる。
 
 久々に淡路島にも上陸、お店もビーチも閉まっていたりで、例年の夏の活気はさすがに見られなかった。町の温泉に立ち寄るもわりと閑散としており。
 テイクアウト営業のみのお店であなご弁当を入手しては、トンビに付け狙われながらそそくさと頂いて京都に戻ってきたのだった。
 ああ…今年は夏っぽい思ひ出があんまりないや。
 
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 『Longing for the Shadow: Ryūkōka Recordings, 1921-1939(V.A.)』(2021年)でも。サウス・ロンドンのカセットテープ・レーベルDeath Is Not The End発の、(何と)戦前日本の流行歌を集めた発掘コンピである。
 どういうこと? と思わず身を乗り出してしまうリリースだが、逆に日本の音楽ファンだとこのフィールドには切り込まないのだろう。さしずめ逆輸入版戦前ブルースといった風情か。
 

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 流行歌と銘打つだけあって、藤山一郎古賀政男田端義夫などの大家のナンバーも収録されており。民謡や小唄なんかの憂いあるマイナー調をベースにしつつ、当時戦前日本の、和洋折衷を楽しむモダンでシンプルな録音作品の数々にしばし心和む。
 冷房を切って窓を開け放ちながらカセットテープを再生すれば、まだまだ蒸し暑い2021年夏の夜に、在りし日の昭和の活気が蜃気楼のようにぼうっと立ち上るようで…いとをかしである。
 
小唄勝太郎明日はお立ちか

 
時計みつめて 今頃あたり
汽車を降りてか 船の中
船酔いせぬか 嵐は来ぬか
アレサ夜空に 夫婦星
 
 「1921-1939」と書かれてはいるが、「明日はお立ちか」のリリースを調べるにこちらは1942年(昭和17年)とのことで、リリックも夫の出兵を見送る妻の壮行と惜別の念を歌った内容で、当時戦時中の軍歌である。
 軍歌とはいえいわゆる国家称揚的なものではなく、特にこの三番などでは伴侶の旅の加護を純粋に願う健気さが滲むように感じる。幸せな夫婦生活もそぞろに突如として戦禍に巻き込まれる大きな不安まで嗅ぎ取れる…とはさすがに言い過ぎか。
 小唄勝太郎は数年前に同レーベルから単独コンパイル作もリリースされていたので、その流れでの今回の収録と相なったのかもしれない。
 ちなみに芸者出身の小唄勝太郎は「東京音頭」(1933年)のヒットでおなじみのシンガーであったが、どうやら戦時中はこのようなナンバーをヒットさせるなどして軍需工場の慰問活動などを行っていたようだ。
 

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 本作はレーベルの以下↓bandcampサイトでも全編楽しむことができる。

 
 かつては電子音楽ディストリビューターをしていたという同レーベル・オーナーのLuke Owenのインタビューと作品紹介も面白かった。世代的にもその視点など共感できるところあり。

 
今年も盆及び終戦記念日は過ぎてしまったけど…
いつでも、いついつまでも
N o  W a r
である 。