Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Insista em Mim

 
シバタ氏と八丁堀で待ち合わせて、橋を渡って向こう岸へ、月島界隈まで繰り出して周辺をしばし散策してきた。東京のイーストサイドには下町風情が色濃く残っていて、あちこちに川や橋が点在する点も個人的に気に入っている。いつしか屋形船などにも乗ってみたいものである。
東京ではまたシバタ氏と会う機会が増えて嬉しい。シバタ氏に限らず、色々な場所で次々に色々なお顔に久しぶりに再会できて、面食らうやら嬉しいやら。さすが花の都大東京…自分も含めて、日本中から人々が高層ビル群に向かって蟻のようにわらわらと集まっている街なのだった。
特にコロナの緩和によって催事が一気に増えた影響も大きいのだろう。
 

 
引っ越した翌月、小岩のBushbashでBrainstoryを観てきた。東京への移住が決まった頃合いに時同じくして彼らの来日が決定し、すぐにチケットを取ったくらいで楽しみにしていたかねてより楽しみな公演であり、タフ&ハードな引っ越し準備の数少ない糧ともなっていた。我が家からそう遠くはない最寄り駅沿線の小さめのライブスペースで彼らの音楽が聴けるのも大変ありがたい。
果たして待ち望んだ甲斐のある充実した公演だった。ハッピーで茶目っ気あり、インプロで熱っぽく引っ張る一幕もライブバンド感があって、改めて呼吸の合ったナイスなアンサンブルだなや。来春のリリースがアナウンスされている新譜も今から楽しみである。
 

 
晩秋から初冬にかけては、東京都現代美術館で開催されている「デイヴィッド・ホックニー展」、東京国立近代美術館の「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」に繰り出すことができた。
 

 
散歩がてら久しぶりに散策する街並みの空気感が懐かしく…もあり、同時に全然知らない街のようで新鮮でもある。ウォーカーの歩き方や視点、興味いかんでは、同じ街でも大分見え方や楽しみ方も変わるものであるね(もちろん街もまたアップデートしてるんでしょうけど)。
各展示の大充実ぶりもあって大いにエナジーを注入された散歩道なのだった。作り続けることの凄味というか、もはや細部のほつれとか構わなさも味というか…このアーティスト人生を投影したかのような人間的な気迫は、AIにはまだまだ再現不可能な領域なのだろうな…なんてことをぼんやり考えた。
 

 

ここ最近は大き目の展示でも撮影OKが主流っぽくて、ついついシャッターを切りまくってしまう。いずれもオープンで民芸っぽい作風ということもあるのかもしれないけど。物販グッズコーナーも大層な充実及び盛況ぶりを見せていた。
 
ワーク中のランチにと、ここ最近というもの1週間に一度は通っているカナ・カジャのレディースセット(¥1,100)、マトンとチキンの4辛を所望。チャイも甘ったるくなくて自分好みである。男性でもオーダーできるこのセットがお得、あんまり混んでないしゆっくりできるのも嬉しい。
 

 
同じくワーク中ランチにアーンドラキッチンのランチAセット(¥790)を所望。うっかりチーズナンをオーダーしてしまい、午後はしばし睡魔と格闘する羽目となった。
そりゃもう格別に美味しいけど、ランチ時ともなれば常時盛況で、なかなか入りずらいのが唯一残念な点である。
 

 
上野はカレー屋さんのみならず中華屋さんも多いし、安くて美味しいランチがよりどりみどりで、ついつい太っちゃうね、こりゃ確実に…。
 
Ana Frango Eletrico『Me Chama de Gato que Eu Sou Sua』(2024年)を。
ブラジルはリオの25歳の作家による3rd作。…と言っても自分はこの作品で初めて彼女(彼?)の音楽を知った。
 

 
リリースされるやすっかり気に入ってしまって、今年の秋口は朝に夕に本当にこればかりよくかけていた。
気だるげで憂いあるボーカルと、ダンサブルなラテン・ボッサブギーが軽快でありつつどこか懐かしい感触もあり…このいなたい感覚も好みである。ポストパンクな切れ味やスカスカ感もあって。全編絶妙だなや。
 
Ana Frango Eletrico - Electric Fish

 
Ana Frango Elétrico - Insista em Mim

 
Que desenham seu ex
Eu amo seus pés
Que viajam sem mim
Pegue o que quiser de mim
Me plante agora em seu jardim
E se eu murchar, me regue
Insista em mim
 
日本国内盤は、Diskunion内のレーベル=Think! Recordがリリースしているらしいけど、同レーベルのBala Desejo(アルバムはAna Frango Eletricoがプロデュースしているそうで)のメンバーZé Ibarraのシンプルな弾き語りもとても良くてこちらもSpotifyなんかで愛聴している。
 

 
1台は片チャンネルが出にくくなり、もう1台は回転数が落ちてきており…。
時には調子が悪くない日もあったりで、ここ10年以上に渡って騙し騙し延命を決め込み酷使してきた安レコードプレイヤー2台ともがいよいよもって慢性的な絶不調~瀕死状態を迎えることとなった。これはいよいよ買い替え時期が来たか、と観念して折からの引っ越しも機に2台とも廃棄して、まずは1台だけ中古で買い求めてみた。
すると立ちどころにかつてのストレスは解消されて何だか生活にも張りが生まれた。こんなことならもっと早く買い替えるんだったな。
さすが往年の松下電器が誇るTechnicsのラインは名器SL1200シリーズに特にこだわらずとも、中古でもどっしり安定感あり。これを機にカートリッジなんかも試してみたい所存である。  
 
仕事や娯楽に忙しくしており、ダイアリーが全然追い付かない…。都会におけるコロナ一大騒動の鎮静化のフェーズを肌で感じている次第である(このまま終焉に向かってほしいけど)。
おらが棲み処もようやく片付いてきたことだし、年末は自分をねぎらって閑居でゆるり一杯嗜みながらでも、ほっとひと息つきたいところである。