Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Scold Mourner

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 しみじみ淡々とした生活の中にも、ささやかな幸せを覚える昨今であるのは、ここ最近の体調の良さあってだろうか? もはや健康でありさえすればそう多くは望むまい…とすら思えてくるが、はておひとり様インダおうち時間ばかり増えたせいか、四十路半ばにして早くも枯れ果ててしまったのだろうか?
 その後コツコツ楽しみに見続けているブリティッシュ・ベイクオフは、早くもシーズン6の佳境を迎えている。
 
 市販のトッポギ・ソースに鶏モモ肉、タマネギを漬け込んだのをチンしたの、ニンジンしりしり、作り置きのキノコ類のマリネ、厚揚げとナスのステーキ、オー米にもエノキを混ぜ込んで、などなど。ラジオを聴きながら無心で手を動かしていると、気が付くと何品かできているのは結構なのだが…作り過ぎ&食べ過ぎになりがちである。加えてマンネリの感も否めず悩ましいところである。
 

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 U.S. Saucer『My Company Is Misery』(1993年)でも。 
 Thinking Fellers Union Local 282のBrian Hageman率いるU.S. Saucerの1st作。ヨレヨレ枯れすすきカントリーが最高に渋い…カッコよすぎである。一時期T.F.U.L.282諸作を集めていた際に出会ったバンドであるが、これがたまらなく好きでたまには聴きたくなってしまう滋味深さがある。ドラムレス編成のせいもあるのだろうか? ぼんやりして定まらない輪郭がまた妙に落ち着く。
 

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・U.S. Saucer - Scold Mourner

 
 やっぱりこの辺りのサウンドには、いまだに無条件で心許してしまう底知れない魅力があると思う(…例えば昨今の隙なく作り込まれた高品質の映画や音楽全般のエンタメ作品もまた大変素晴らしいが、個人的にはそれだけでは息が詰まりそうにもなるのだ)。
 ちょうど10年前に自分が関西に引っ越してきた頃は、大阪のレコード屋さん界隈を中心に、まだまだ90'sスカム、ローファイ周りの作品に遭遇できる機会にしばしば恵まれた。当時の7インチ盤などが二束三文で投げ売られており宝の山を前にした気分であった。
 かく言うこのLPも中古品デッドストックでお安く見つけたものである。以降の作品はかねてよりCDを愛聴しており、探し求めていた1枚であった。今でも特に高値がつくレコードではないやろうけど、ホクホク&ハッピーだった夏の日の昼下がりが記憶に残っている。何より全編素晴らしい内容であればこそ。やっぱり大阪は未だにスカムの聖地としての磁場が強いと改めて感じた所以である。
 U.S. Saucerだけでなく、かつてはあれほど多作だったT.F.U.L.282ももはや沈黙して久しい。またあの無二のスペース・ガレージロックが聴ことができれば大変嬉しいのだが、これいかに。今は大人しく遺されたレコードに針を落とすばかりである。
 
 さてさて今週も早いものでもう金曜日カムズのようで…どちら様もハヴァ・ナイス・ウィークエンド。
 

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