Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

The Wild Kindness

 仕事が休みなので、チキントマト煮をゆっくり30分かけて煮込んでみた…これは正しく至高の一品なり。
 今回は自分がかねてよりその手際を参考にさせて頂いている、独居料理人四天王?のうちのおひとり某R氏によるレシピを参考にさせて頂いた。
 その通りに作るだけで自宅でこの美味しさが目の前に立ち現れる、とは全く感動的である。こうしてシェフへの信頼はますます深まるのだった。
 付け合わせに昨年から始めてみた自家製の粕漬けを添えてサッパリ。こちらの出来も素晴らしくて思わず白ワインがほしくなる、おそらくばっちり合うだろう。

 

f:id:monomoon:20210219180108p:plain


 …がしかし昨年夏より思うところあり、自宅での飲酒習慣は一切ストップしている。
 それまでは年間を通して「休肝日」などという日が見当たらないくらいには、お酒とはねんごろな関係であった。
 昨年はほぼほぼ外出先でもお酒を口にしなかったばかりか、外食習慣がめっきり減って、ほぼ自炊に頼ることになった日頃の食生活の改善も相まってか、昨11月の健康診断では一昨年比で10㎏近く減量しており、それに伴い近年気になり出していた内臓や血液周りの各数値も目覚ましく正常化した。
 ただしLDLコレステロール値だけがしぶとく落ちなかった。HDL値を上げることでLDL値を正常化することが最近の目標であるのだが、それには食生活もさることながら運動習慣が最適である、というのが定説のようである。ところが私の運動嫌いは生半可なものではなく、さてどうしたものか目下悩ましいところである。

 Bill Callahan(Smog)とWill Oldham(Bonnie Prince Billy)による、毎回ゲストを迎えるカバー・プロジェクトの暗躍が目覚ましい。
 2月20日にアップされた最新作では、ゲストにCassie Berman氏(故David Bermanの奥様でありバンドメンバー)を迎えて、遂にSilver Jewsのアノ名曲に手がかかった。
 原曲とはまた異なる味わいのリードギターソロはDavid Pajo氏(a.k.a.Papa M、Slint)によるものだそうだから、ますます胸が熱くなるというものである。

・Bill Callahan & Bonnie Prince Billy - The Wild Kindness (feat. Cassie Berman)


 Mick Turnerを迎えたRobert Wyattの名曲カバーという大ネタにも心揺さぶられた。

・Bill Callahan & Bonnie Prince Billy - Sea Song (feat. Mick Turner)

 

 かつては新作リリースの報を聞きつけては買っていた、いずれもDrag Cityレーベルが誇る名士たちによる豪華共演である。

 B. CallahanとW. Oldhamのソロボーカルの個性がそれぞれに強いので、正直お互いに上手く混ざり合ってるとは言い難いけど、この親交、このフットワークこそが美しいではないか。作品の仕上がりもまた、準備万端スタジオでじっくり…とは決していかない(リモートの)空気感がまた、今この時にしかありえない録音となっていて特別なのだと思う。

 

 フィジカルリリースのアナウンスは今のところは聞こえてこないが、デジタル音源購入は特設bandcampにて可能なようだ。

Bill Callahan & Bonnie "Prince" Billy

f:id:monomoon:20210224170250j:plain