Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Genius of Love

 イワシの缶詰とブロッコリを中心に冷蔵庫の中で弱りかけていた食材類を炒め合わせて麻婆風に味付けしてみた。先日仕込んだばかりの山椒を忍ばせてみたところ、大変新鮮で香りが良く舌が心地よくシビれた。トマトに豆腐チーズとオリーブオイルをオン、ナスをチンしてごま油と酢、花椒辣醤を和えて、根菜とワカメのスープなどと頂いた。レンジでチャーシューも仕込んでみたので味見がてら。バラ肉ブロックに調味料を混ぜ入れて片面7分ずつレンチンするだけで簡単ウマである。
 

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 自分がされて嫌なことは他人にしない、ということを個人個人が心がけるだけでも、案外イジメや戦争ってなくなるんじゃなかろうか? なくなってほしいものである。
 某パソナ会長のように弱者の犠牲の上に成り立つ一部の選民思想はもはや時代錯誤もいいところで、このような人間が長きに渡って政財界で幅を利かせてきたがために、この国が世界的に見ても、いかに貧しい国になり果てたことか…今回のオリンピックの一件で思い知らされるようである。
 
 Tom Tom ClubTom Tom Club』(1981年)をの。
 これこれ、これですよ。こういうのがいいんですよ。全てが完璧である。大好きだ。
 Tina WeymouthとChris FrantzというTalking Headsのリズム・セクションにしてご夫婦による愛の結晶=Tom Tom Clubである。シンプルでハッピーで愛らしくて思わず頬がゆるむ、というものである。
 

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 前年『Remain In Light』とのコントラストも大変興味深い。片や陰、片や陽の『Tom Tom Club』というか。と同時に、ブラック・ミュージックの影響かワンリフだけで押し通すミニマルな展開など、特に同時期作である両者の共通点も多いように感じるな。実際に『Stop Maiking Sense』の中でもDavid Byrneが中座してTom Tom Clubのライブが始まるシーンがあるが、これがまた大変素晴らしい内容で、はたまた箸休めとしても絶妙なアクセントなのである。T. Headsというバンド内の多様性や層の厚さを見る思いだ、音はあんなにペラペラのスカスカなのに。
 77年のRamonesとT. Headsのヨーロッパツアー時に、Johnny Ramoneは現地のレタスの種類の多さやストーン・ヘンジにも戸惑ったそうだが、同じくT. WeymouthがバスでかけるJames Brownのテープにも頭を抱えてしまった、というエピソードも好きだ。
 
Tom Tom Club - Genius of Love

 

What you gonna do when you get out of jail?
I'm gonna have some fun
What do you consider fun?
Fun, natural fun
 
 JBはもちろんのこと、Bootsy Collins、Smokey Robinson、Kurtis Blow、Bob Marley、Sly & Robbieなど…ご夫妻の愛するブラック・ミュージックの大家達の固有名詞がリスペクトを込めて多く登場する。自分の世代だとMariah Carey「Fantasy」(1995年)でのサンプリングがおなじみ過ぎである。本当に街中あちこちでかかってた。
 

Tom Tom Club - NPR Music Tiny Desk Concert

 

 2010年当時好きだったアコースティック・ライブも久しぶりに拝見してみた。
 お2人ともエエ齢の重ね方してはりますな、サングラス越しにも終始ニコニコなのが伝わるChris Frantzのムードがまたナイスである。そして今となってはこの密な感じが羨ましくもあり。
 
 先週見た『American Utopia』に端を発してTalking Headsを聴き直したりした1週間であったが…最終的にはTom Tom Clubって素晴らしいなってことでひとつ。