Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Up Front

 青春高校3年C組が最終回を迎えたが、思いの外…というか思った通り、感慨はほとんどなかった。しいて言えば日村先生の卒業生へのはなむけのスピーチが、お約束やお仕事だけでない、さすがの説得力を感じさせる内容で関心した。尻切れトンボ感は否めず残念だが、コロナ禍ではリモートを主戦場とするなど健闘した方なのだろう。
 その点「俺の家の話」の決着の付け方は意外性もあったし見事だった。宮藤官九郎の脚本てば小ネタに走るあまり、大筋は中身が希薄だという勝手なイメージがあったのだが、お見それしました(「池袋ウエストゲートパークくらいしか見たことないのですが…)。毎回西田敏行長瀬智也の掛け合いが軽妙ながらもじんわりとくる深みもあって、はたまたそれを際立たせる助演陣も見事だった。この手練れたちの中にあってロバート秋山の役回りとか一見難しいと思うのだが、改めてさすがだな、と。スタッフの采配も絶妙だったのだろう。何を引きこもりが何を偉そうに…大変失礼しました。
 
 白菜と豆腐を敷いて豚肉と舞茸をオンしたお鍋。夜になると若干冷える日もあり、まだまだ汁物がありがたいです。新玉ねぎ半円分をセンターに贅沢に鎮座させて粗挽き胡椒をガリリかけて温野菜とほっくり頂く。ほうれん草のおひたしもちょうどいい歯ごたえに仕上がった。
 

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 Wipers『Is This Real?』(1979年)をば久しぶりに。ポートランド産プロト・パンクバンドの1枚目はいつ聴いても心底シビれる。終始ザラザラ&ギスギスと擦れっ枯らしておりタマらない。パンクバンドお約束のシンガロングや熱い掛け合いみたいものが皆無な点も潔い。清々しいほどに無愛想なアンセム揃いで言うことなしのアルバムなのである。この後どんどんダークに転落していく2、3枚目も捨てがたい。
 

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・Wipers - Up Front

It's got to be up front
It's got to be so close to trust
Oh, it's such a shame
You no longer feel no pain
 
 Greg Sageの1stソロ『Straight Ahead』(1985年)も全編カラカラの枯れススキなフォーキーパンクで大好きだ。

・Greg Sage - Soul's Tongue


 最近心身ともに引きこもりが板についてきてしまったことであるよ、思考も暗い。…ああパンクのギグなどに繰り出して発散したい。