Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

No More Heroes

 「種の保存」? 怠ってるわい。
 
 鮭ハラスとキャベツと新玉ねぎの温サラダ、切り干し大根とキクラゲのサラダには鯖きずしを混ぜ込んで、厚揚げにマムトムソースをオンして、めかぶ納豆と頂いた。ちなみに鮭ハラスは一見油分が多いが、魚の脂肪分はEPADHAとか不飽和脂肪酸、オメガ3脂肪酸を多く含んでなおかつカロリーは低め、というアブラはアブラでも良質なアブラとのことなので、むしろ積極的に摂りたいところである。
 

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 Stranglers『No More Heroes』(1977年)聴くんで、自分。
 その昔はUKパンクと言えばまずはClashとかDamned辺りを聴くのに忙しくて、この素晴らしさを全然わかってなかったな。Jean-Jacques Burnelのブリブリのベースがまず最高ですけども。なんと言っても昨年コロナ感染で逝去されたDave Greenfieldのキーボードの塩梅が、凡百のパンクバンドとは一線を画している。
 

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 そして個人的に大好きなのはJet Blackのミニマムで抑制とタメの利いたドラミングである。当時38歳とぶっちぎりの最年長で、すでにアイスクリーム会社の取締役を務めるなどビジネスでも大成していた遅咲きパンクスときている。通りで浮ついてイージーに勢いにまかせない…実に地に足のついたドラムスタイルである。むしろ身軽さすら感じる。典型的な王道パンクマナーでいけば、そこはもっと性急にツンのめるべきなのだろうが。
 不思議なバランスで成り立っているバンドだが、今となってはその絶妙さこそが個人的に琴線に触れるものがある。
 
・The Stranglers - No More Heroes

 
No more heroes any more
No more heroes any more
Whatever happened to all the heroes?
All the Shakespea heroes?
They watched their Rome burn
 

 TV出演時の投げやりな口パク演奏を収めた映像と思われる。もはやこの曲のメインボーカルであるHugh Cornwellは歌ってすらいない。ここでもムスッとしたJet Blackの存在感がひときわ光っているな。ヒロイズムを排した彼ら流のパンクロックをしかと。
 かのDionne Warwick原曲でおなじみのBurt Bacharachの名ナンバー「Walk On By」のこちらのカバーも非常に好みである。

 
・The Stranglers - Walk On By

 
 行きつけの中古レコ屋で500円の箱で救出した国内盤LP。森脇美貴夫氏のライナーも例によってというか、約一名だけ温度が異常に高くてまた読ませてくれるじゃないか。
 

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