Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

In France They Kiss On Main Street

 カツオお造りにてネギと生姜と。キャベツの塩もみ、ナスと椎茸の麻辣和え、豚肉とブロッコリの蒸したの…そして件の「オートミール米化」にトライしてみた。鯖缶と梅干し、水菜などと和えて恐る恐る炊き込み風にしてみたところ、これが思ったより全然悪くない…どころかナイスであった。
 

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 「米化」というくらいで確かに玄米辺りに近い食感である。「米化」作業にしても、オートミールに水を加えてレンジでわずか1分チンと実にお手軽なものであった。オートミール業務スーパーでお安く入手できたし、何と言っても栄養価が高く、食物繊維やミネラル、マグネシウムや鉄分などを豊富に含んでいる食品とのことである。糖質やカロリーも米に比べるとぐっと低めでかつ低GI値食品につき、正にダイエットなどにも適していそうである。何だか飽きがくるのも早そうではあるが、献立の幅も広がりそうであるし、たまには取り入れてみようかと考えている。
 
 Joni Mitchell『Hissing Of Summer Lawns』(1975年) 。
 邦題はその名も『夏草の誘い』で、個人的にもちょうどこの梅雨〜新緑の時期にかけて無性に聴きたくなる1枚である。
 収録曲「The Jungle Line」をイメージして描かれたというJoni自身の画による、都会の街並とアナコンダを運ぶ人々があしらわれたユニークなアートワークも気に入っている。ちなみにミントグリーンに塗られているお宅がJoni邸を指すとのことである。
 

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 Crosby & NashやJames Taylorなどの盟友のにぎやかしによるコーラスやThe Crusadersの面々によるスムースなサポートなんかもひたすら心地良い。何と言ってもJ. Mitchellの喋りかけられるように歌われる、落ち着いたテンションも適温でエレガントであるし、全体にエレピやシンセなど電子音の意匠もつるりと涼やかで汗が引く。ああ今年も夏近し…。
 謙虚ながらもいずれも味わい深い佳曲の数々がさることながら、終始トライバルなリズムが脈打つ「The Jungle Line」(後にBjorkがカバーしたこともうなずける)、自身によるARPやFarfisaのみを伴奏に歌われる「Shadows And Light」なんかはアルバムの中でもピリッと良い塩梅のスパイスとして利いていると思う。
 個人的にはこの作品が初めて聴くことになったJ. Mitchellの作品であったせいか特に思い入れがある作品だ。
 
Joni Mitchell - In France They Kiss On Main Street

 
Drinking up the band's beers 
Young love was kissing under bridges 
Kissing in cars kissing in cafes 
And we were walking down 
Main Street Kisses like bright flags hung on holidays 
In France they kiss on Main Street
 
 とはいえもちろん初期作に見られるようなJoniのギターと歌によるシンプルな構成も好むのであるが。Peter Barakan氏のラジオ番組でちょっと前にかかっていた音源を耳にするにつけて、昨年にVol.1、今年Vol.2とリリースされた未公開ホームデモ、ライヴ音源なんかのアーカイヴ集ボックスCDの存在も密かに気になっているところである。