Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Could It Be I’m Falling in Love

 ツバスのお造りには大葉を薬味に、レンコンとタケノコの塩きんぴら炒め、オクラ茹でたん、とブリ大根風お鍋…は見た目はイマイチパッとしないけど、コトコト煮込んだことによって上階のブリの旨味が下階層の大根や白菜に沁み渡ってお味は最高だった。塩きんぴらは通常のきんぴらより調味料も少なく済んでさっぱりヘルシーな仕上がりにて、今後も重宝しそうである。
 

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 今シーズンのドラマはざっと見渡した感じでは…個人的には「リコカツ」がダントツで面白くて。テレ東の「高嶺のハナさん」とか「ソロ活女子のススメ」も相変わらずご飯なんか食べながらユル〜く見られる枠でよいし、何と言っても前作がなかなかお気に入りだった「ゆるキャン△2」のスタートも個人的には嬉しい。あとは「生きるとか死ぬとか父親とか」なんかもベテラン陣キャストや山戸結希監督の手腕もあってか見てしまうなー。…というか家にテレビもないのに「ネットもテレ東」なんかの見逃し配信の恩恵に預かりまくっている。心なしか自活女子が主人公のお話が多いのは昨今の風潮あってだろうか?
 はたまた昨日アカデミー賞が発表されたようだが、見たいと思っていた「ノマドランド」すらまだ見れていない体たらくである。最近いよいよ映画を鑑賞できておらず、一抹の背徳感も感じずにはいられない。老練のアンソニーホプキンスが今さらながら主演男優賞を取ったという事実も意外性があってよかったな。先述の「サウンド・オブ・メタル」も2部門(音響賞、編集賞で受賞したんやね、確かに見応えある作品であった。そもそも「ソウルフル・ワールド」を見るために年末にディズニープラスに一時お試し加入したのだが、個人的にはむしろ「マンダロリアン」と「ワンダビジョン」を楽しめたのが収穫であった。
 
 静かなホームに戻ってきたので、今や我が家の定番SpinnersSpinners』(1973年)にでもゆったり浸りますか。
 デトロイト出身の5人組のコーラスグループによる、フィリー産スイート・ソウル名作。フィリー・ソウルと言えばStylistics、O'Jays、Delfonicsといったグループももちろん素晴らしいのだが、今晩はこちらにしようかな?
 

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 Gamble and Huffと当時双璧をなすThom Bellのプロデュース・ワークの妙味も魅力的で、ジェントルでしなやかなコーラスワークに寄り添うように、じんわりと低温で高められてゆくストリングス・アレンジなどが絶妙である。
 個人的には、陽が弱くなってくる夏の終わりから秋口にかけてこの作品を聴くに、どうにもク〜ッと目頭が熱くなる現象を禁じえないのだが…さて新緑前のこの季節に聴くのもまた乙である。そのコーラスの包容力に身を任せているに徐々にじんわりとした英気が蘇ってくる、といったサウナのような効果もある(あくまでも個人差あり)。
 
The Spinners - Could It Be I’m Falling in Love


Each night I pray there will never come a day
When you up and take your love away
Say you feel the same way too
And I wonder what it is I feel for you
(Could it be I'm falling in love) with you, baby
 
 Spinnersときたら先述のDionne Warwickとのデュエット・アルバム『Then Came You』(1975年)も忘れちゃいけない。こちらも同じくThom Bellプロデュースで双璧をなす大好きな作品である。一方凛々しいアップビートに思わずさらに高まってしまうというワケである。
 

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・Dionne Warwick - Then Came You 

 
 改めて2枚とも捨て曲が見当たらなくて参っちゃう。
 外出も楽しいけど、ホームには自分の手の届くところに好きなものばかりが衛星のように点在しており、何と理想的な小宇宙さながらであることか。