Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

I Love Every Little Thing About You

 喫茶ゆすらごにてささやかにプライベートたこ焼きパーティが催された、感染予防を心がけつつ…。久しぶりに伺った店内は大幅にリニュアルされており(またさらに緑色が濃ゆくなったような)、再開を今や遅しと待っていた。
 
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 こうしてお店の2人+2匹にお会いするのもずいぶん久しぶりになってしまったが、まずはお元気そうで何より。途中からアサリに明太子、チーズなどが召喚されたり、と賑やかな晩餐であった。店内に新たに導入したというターンテーブル+ミキサーで持ち寄ったレコードなどをかけ合ったりしているうちに、あっという間に夜は更けてしまった。
 ゆすらごは自分にとって改めて貴重な友人との交流の場であるな、と。特にこのコロナ禍中においては日頃いかに外界との交流が途絶えたことか。また一刻も早く元気に営業を再開して頂きたいものである。
 
 相も変わらず外出の減ったオフには、ひとり黙々とアマゾン・プライムのザッピングに興じている。ふと身の毛もよだつような怖い映画が見たくなり、「ゲットアウト」(2017年)「エスター」(2009年)の2本立てを鑑賞した結果、そりゃもう身の毛が総毛立った。ホラーというよりはサイコスリラーというべき内容か。それぞれ他の映画にはないような、あっと驚く展開にも鳥肌が立ったし、この何とも言いようのない後味を数日引きずっている。つまり最高やったということだが。外面って何だろう?
 
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 ちなみに期待した「イコライザー2」はなかなか見応えはあったものの、個人的には前作の鮮烈な感動を超えることはなくて残念だった。主人公ロバート・マッコールは今作ではタクシー・ドライバーへと転身していたのだが、ちょっとカッコよくなり過ぎてたような気も。
 

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 これまた期待していたBetty Wright & The Roots『Betty Wright: The Movie』(2011年)もインターネットでじっくり聴いてみたのだけど…すごくイイじゃないですか。Betty Wrightは経年の貫禄を感じさせつつもとてもキレあるボーカルがとてもカッコ良い。Rootsの歌心あるバンドとしての良さも伝わるし、思わずCDかLPかでも所有したいという欲が湧いてしまった。ゲストラッパーも豪華でSnoop Doggなんかも参加しており、折しも今夏に見たばかりのフロリダ〜マイアミを舞台に長身のSnoop Doggの怪演が映えた映画ビーチバムをふと思い出したり。
 
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 Syreeta『Syreeta』(1972年)をば。
 実は最近6〜70年代初頭のStevie Wonder作品を楽しむ中で、初めてその存在を知って入手した作品である。S. Wonderの当時ワイフとの共作で、S. Wonderが全面参加&プロデュース作であり、これがもう最高にラブリーである。
 

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 曲だけで言ったら併せて入手した『Stevie Wonder Presents Syreeta 』(1974年)の方が好きな曲は多いくらいなのだが、何と言ってもこの1st作のはち切れんばかりの鮮烈さというか溢れるラブラブ感というのか…に当てられっぱなしである。
 1曲目イントロのS. Wonderによるクラビネット・ワークからもうイッちゃっており、それに応えるかのようなSyreetaのハスキーなボーカルがまた初々しくて素敵やんである。
 
・Syreeta - I Love Every Little Thing About You

 
Stevie Wonder - I Love Every Little Thing About You

 
I'm here to say
I love you more each day
And I just want to tell the world
That I love you so
 
 とはいえ2年間の結婚生活を経て本作リリース時の1972年にはすでに離婚成立というはかなさよ…この曲の歌詞も単身海辺を散歩するアートワークにも一抹の寂しさを感じてしまう。
 S. Wonderの原曲ももちろん素晴らしいが、S. Wonderによるプロデュース作もまた秀逸なものがゴロゴロ多くて今更ながら聴き逃せないではないか、Minnie Riperton『Perfect Angel』(1974年)しかり。
 ちなみにS. Wonderはプライベートでも5人の女性との間に9人の子どもを授かっている、とのことで公私ともに多作な点は見習いたいところではあるが…諸々天才の足元には及ぶべくもない。