Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Joy 

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 週末は故あってずっと宅でギターを弾いていた。週末なので、とばかりに合間にハイボールやワインなどを召喚しては暖を取ったりしながら。お昼はおつまみ時短レシピ界の若獅子リュウジお兄さんによる「ちくわのチーズ焼き」と「至高のもやしナムル」を作ってみた、チーズちと焼きすぎたけど。こんなに材料も作り方もシンプルなのにさすが美味しい。おまけに低コストときており、さすがは頼れるお兄さんである(多分年下だけど)。
 

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 晩は餃子を惜しげもなく投入してお鍋で温まる趣き。なめことタケノコにお土産のシジミ昆布とめんつゆ少々を加えてチンしたのが何ともシンプル美味であった。キュウリ揉んだのにはタラコの煮たのの残り物をオンして、もずく納豆も付けちゃえ、などなど。
 

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 「M-1グランプリ2021」を遅まきながら鑑賞した。年々レベルの高まりとともに緊張感がどんどん増していくような…そんな中での錦鯉の優勝には多分にもれず思わず胸熱くなるものがあった。振り切れてたランジャタイがダントツで眩しかったし、ロングコートダディももっと見てたいと思わされた。
 お笑いの舞台って今やよっぽど創造性や個性が試されるアートの世界にも思えてくる。独自のキャラクター、ワードや間合いなんかを駆使しては多くの人に笑顔を届ける、なんて芸当は尊敬してしまう。

 Tracey Thorn『Tinsel & Lights』(2012年)。
 クリスマス・ソングは好きな方であるが、個人的にはここ数年のクリスマスの新定番作品である。温かみのある静けさが感じられる慎ましい大人のアルバムだと思う。ほぼ全編にわたって参加の伴侶=Ben Wattのポツポツした伴奏がまたこのシーズンにじんわり心温まるではないの。
 

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 トラッドからDolly Parton, Joni Mitchell、Randy Newmanによるクラシックスのカバーも良いけど、Low、Ron Sexsmith、Stephin Merritt(作のKiki & Herbのナンバー)なんかのEBTGチルドレンとも言うべきシャイなキッズ達のカバーが並んでいる点もグッときてしまう。ちなみにLow「Taking Down The Tree」では何とScritti PolittiのGreen Gartsideと嬉しい掛け合いを聴かせてくれる。他にもWhite Stripes、Sufjan Stevens等の若い世代の作品のチョイスもナイスだし、そして締めくくりはやっぱり、なEBTG「25th December」のセルフカバー。
 しかし個人的には何と言ってもT. Thornによる2曲のオリジナル曲「Joy」「Tinsel And Lights」が特にお気に入りである。T. Thornの自伝「安アパートのディスコクイーン」(2019年)を一昨年読了して改めて感銘を受けたこともあり、Marine Girlsとかソロ作を聴き返してみたり。
 それからEBTG時代を経た現在のT. Thornの視点や音楽にこそますます興味が湧いてきた。そして昨今の作品も8〜90年代のものと地続きながらもまた違った感動を与えてくれてその充実した円熟味が嬉しい。エレポップ作もええし、だからこそ今作みたいなシンプルなアレンジで聴ける作品もありがたい。
 ますます世界中が中高年であふれ返るだろう? 現代において、これから先の老いるヒントというと失礼かもしれないけど、Tracey Thornはやっぱりずっとスーンと蒼くてとびきりカッコいいと思う。
 
・Tracey Thorn - Joy 

 
"Everything's all clear"
That's what you want to hear
But you know it might be
Different in the new year
 
 今年も残すところあとわずか2週間とはね。