If I Got It (Your Love Brought It)
三四郎のANNの聴取率週間のゲストはなかやまきんにくん。内容が全くないもはや反射神経のみの攻防が清々しくもスリリングで、しばし頭空っぽにして笑わせて頂いた。霜降り明星→有村某も終始何とも名状しがたい空気が漂ってこちらも思わずニヤニヤ。地に落ちた人間でも、ちゃんと反省の手順を踏んでやり直せる社会であってほしいと個人的には思う。
鶏ひき肉やたまねぎ他野菜、豆腐などに麻辣醤、姜葱醤、豆板醤、五香粉ほかを適当に加えたものをごま油で炒め合わせて麻婆豆腐を。ブロッコリ、オクラ、もやしにザーサイやめんつゆ、コショウなどを加えてチンしてみたり、最近になってようやくキュウリがお安くなってきたのでチクワと塩でもんだり。オートミールのわかめご飯風も用意して引き続きビンチョウマグロのお造りを頂いた。
Aaron Frazer『Introducing...』(2021年)。
ネットで注文していたレコードがようやく届いて、ここ最近はよく針を落としているアルバムである。少年とも女性ともつかないような中性的なファルセットボイスが何ともイノセントで耳に心地よい。
リバーブも浅めで、シンプルなバンド・サウンド主体によるプロダクションもばっちり自分好みである。Big Crownのプロダクションなんかにも感じるけど最近はそんな風潮なんでしょうか? 今作はDead Oceansからのリリースというのもちょっと驚いた。
特にA. Frazerご自身もDurand Jones & The Indicationsではドラムを担当していることもあってだろうか、ドラムのビートの録れ音にもオコダワリを感じる。ポスパスした独特の軽みがあって、乾いた質感のビートが気に入っている。硬⇄軟、乾⇄湿のバランス感が抜群というのか。このほんのりブルージーな湿度がまたこの季節にも似つかわしい。
・Aaron Frazer - If I Got It (Your Love Brought It)
If I got a penny or a dime
Or any peace of mind
If I got it, your love brought it
If I got a house, got a home
Little meat left on my bones
If I got it, baby, your love brought it
ダルな1曲目からこのハッピーな2曲目への流れが聴くほどにまた最高、チカーノ&ラティーノ(と思しき)のカルチャーが垣間見えるようなMVも良きである。立ち上がりから終わりまで好きな曲ばかりだ。しばらくは繰り返して聴きたいようなレコードをひとたび入手すれば、途端に生活にもハリと潤いが出るというゲンキンさである。
クラシックなソウル・ファンクばかりを楽しむのも一興であるが、個人的には現在同じ地球のどこかで(地球でなくても構わないけど)活動しているミュージシャンによる新作もできるだけ貪欲に楽しみたい方である。自分がオタク気質であることは認めよう。
音楽の着想はもちろんだけど、現在〜未来にかけてをよりポジティブに生きるべく地続きのヒントみたいなものを探し続けているのかもしれないね、なんて。
どっちみち人生はあっという間に過ぎるのであり、自分も気が付けば立派な中年である。聴ける音楽も限られていることやし…まぁ好きにやらせてもらいま。