Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Expansions

 信頼筋の某時短レシピを元にレモン蒸し鶏を作ったところ、その爽やかな食感とお味に感動することしきりであった。ムネ肉なので安価にしてヘルシー、パサつかずジューシーに仕上がった。アレンジでレモンピールのみじん切りと粗挽きコショウを多めに降った点も功を奏した。
 カツオのお造りには新玉ねぎのスライスを水でさらして水菜やネギ、ニンニク生姜などの薬味と頂いたところこちらも素晴らしかった。大根とキュウリ漬けたのにアオサを散らしたものと。図らずも春の訪れを感じさせる晩餐を堪能でき、シェフ=自分へのスタンディング・オベーション自画自賛)が鳴りやまなかった。完全にビールが合うやつであるが、そこはノンアルである。
 

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 雨のそぼろ降る日曜日のランチには、丸太町のメキシコ料理系スタンドでブリトーを頂いた。メインにひよこ豆をチョイス、ハラペーニョをトッピングにてビールにバッチリ合う感じに。お米なども入っておりボリューム満点であった。
 たまに外食すると味のエッジが立っている気がする。何というか華があるというのか…やはり特に私のようなズブの素人の味付けなどは大分ボヤけているのだろう。レシピを参考にしても大体目分量という体たらくである。こうして1歩外に出れば世界は広く、自分のひとたび高くなりかけた鼻などは一瞬でポッキリと叩き折られるのだった。
 …とはいえ外食はそもそも、油分や塩分、添加物などでブーストされているケースも少なくなく、自分で日常的に作るおうちご飯くらいは薄味でちょうどよいのかもしれない、なんて思うお年頃でもある。…たまの外食の美味しさがより沁みるし。
 

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 そのまたご近所の中古レコ屋さんで見つけた Lonnie Liston Smith & Cosmic Echoes『Expansions』 (1975年)を早速プレイ。かねてよりほしかった1枚なので、ひょんなところで遭遇することができてこれは嬉しい。実はもう1枚探していたレコードに巡り合ったのだが「9,000円」の値札を見てそっと棚に戻したのだった…。中古レコードに1,500円以上ともなれば躊躇してしまう小市民なので。
 

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 ちなみに先述のDr. Lonnie Smith氏とは全くの別人である。こちらはPharoah SandersMiles Davisのかの名作群にも参加者として名を連ねていた鍵盤奏者の作品だ。
 1曲目表題曲冒頭のトライアングル〜ベース、パーカッションのフィルインからぐっと引き込まれてラストまで中だるみすることがない。これは完全に好きなやつである。
 
・Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes - Expansions 

 
Expand your mind
To understand we all must live
In peace together
Extend your hand
To help the plan of love through all
Mankind on Earth
 
 この絶妙なペインティング画のアートワークよろしく、どこか俯瞰したようなクールさも漂っていて気に入っている。「スピリチュアル」とか「コズミック」だとか冠されると何だかトゥーマッチに感じて構えてしまい、実際その界隈に自分の好きな作品はあまり多くなかったのだが、これはどうやら自分には別物のようだ。エレピやアープなど以外はオーガニックに生楽器で演奏していることもあってか、ジャズファンク・アンサンブルの、その太っとい旨味が存分に堪能できて大変素晴らしい。そして何と言ってもこの南国っぽいねっとりした熱帯風情がタマらない逸品でもある。