Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Never Ending Math Equation

 晴天に恵まれたので、達造園氏と古書思いの外氏らと一緒に街なかを逃れて郊外へとしみじみBBQ&チルアウトへと繰り出した。
 自分ひとりだけビールを頂いて恐縮しつつも乾杯…自然のただ中でクリアーな空気を肺一杯に吸い込みながら、初夏の気候の中で喉へと滑り落とす黄金色の泡水がえも言われぬ美味しさであった。
 火を起こしてホイル焼きやBBQ、スープの作成に興じる。自作の玉ねぎのアチャール、〆サバも持ち込んだところなかなか好評やった。豚ブロック肉にじっくり火を入れて美味しく焼けた辺りをピークに、現場にやり切った充実感が流れて、後はBluetoothスピーカーで音楽をかけながら思い思いにまったりしたり他愛のない会話に興じたり。気候も暖かくて大変過ごしやすい至福の時間であった。途中山の天気が急変して通り雨もあったが、むしろクールダウンして心地良きである。GWには全く遠出などできなかったので、ようやく遅れてGW感覚が到来したのであった。
 
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 Modest Mouse『Building Nothing Out of Something』(2000年)でも聴くさね。ちょうど先日シーズン4を見終えた『This Is Us』の劇中で、レコードショップで働くケイトの彼氏マークが当時Modest Mouseが好きで、彼等のバンド名がヴァージニア・ウルフの短編小説に由来するエピソードや、初期は曲の着想を留守電に吹き込んでいたなどのエピソードが出てくる。よりによってピアソン家の食卓にそのような話題が持ち込まれるのがまた可笑しみを誘うのだが。ケヴィンの運転する車でソフィと『グッド・ウィル・ハンティング』のエンディングを鑑賞する際にサントラのElliot Smithが流れたり…。つまり彼等は90年代後半に10代後半を過ごしたという設定なのであるが、かく言う自分もまた1997年当時は学生であり、渋谷の某Tワレコの試聴機に当時リリースされたばかりのElliot Smith『Either/Or』とModest Mouseの『The Lonesome Crowded West』が並んで入っていた光景などをふと思い出した。
 

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 本作はいわゆるオリジナル・アルバムではなくて、1996〜1998年のシングルやEPなどを集めたレアトラック集といった内容なのだが、個人的には彼等の初期2作『This Is a Long Drive for Someone with Nothing to Think About』『The Lonesome Crowded West』辺りと並んで彼等の作品中でも特に気に入っている。ドライでシャープな辛口アンサンブルに、耳をザラザラとヤスリがけされてはヒリヒリじわじわと沁み入る逸品なのである。
 
Modest Mouse - Never Ending Math Equation

 

The universe works on a math equation
That never even ever really even ends in the end
Infinity spirals out creation
We're on the tip of its tongue