Love will forget
今日は午後から久しぶりの晴れ間がのぞいている。
ピーマン肉詰めは餡に玉ねぎ多めにて五香粉や麻辣塩ほかスパイスなどを混ぜ込んで焼き、ナンプラーを仕上げに回しかけた。韓国風冷麺はスープも自作にて、こんにゃく麺でさっぱりと頂いた。キュウリとキャベツと塩昆布の揉んだのもこの季節にもはや定番化しつつある。
シンプルにナスをフライパンにオリーブ油を敷いて焼き付けただけのものに醤油とカツオ節しただけの一皿がまた、トロトロでとても甘みがあり至高であった。なるべく手をかけないでシンプルに頂きたいものであるとは常々思えど、気が付けばついつい手や品を加えがちなのがヘタっぴ故の悲しさか。
盆休みは家で徒然なるままにひたすらアマゾン・プライムに興じるなどで、久しぶりに色々な映画を楽しんだ。
両方とも韓国のコメディ映画だが、記憶喪失の殺人請負人と冴えない貧乏役者の人生が入れ替わる「LUCK-KEY/ラッキー」(2017年)、フライドチキン屋に扮して覆面操作する麻取捜査官のお話「エクストリーム・ジョブ」(2020年)が特に楽しめた。ご都合主義多々でもあるのだが個人的にはそこも含めて楽しんだし、気楽にニヤニヤと笑いながら見れるのが休日に持ってこいである。
ジム・ジャームッシュ監督「デッド・ドント・ダイ」(2020年)は期待外れであった。キャストはビル・マーレイ、アダム・ドライバーからクロエ・セヴィニーまで…はたまたトム・ウェイツとかイギー・ポップなどの往年盤石の豪華キャストを揃えているにも関わらず、である。このキャストをして、今さらいかにもなB級ゾンビ市場にあえて乗っかってはかようなゆるフワ・テイストで仕上げるのが監督一流のおふざけがクールなのもしれないが、個人的には終始あまりノレなかった。
アマ・プラは音楽系ドキュメンタリーも侮れない。ニック・ケイヴの音楽人生を振り返る「ニック・ケイヴ/20,000デイズ・オン・アース」(2015年)も素晴らしかった。謎に包まれていた?その私生活やアートに取り組む姿勢などが垣間見られたし、至言金言だらけで大いに感動があったな。
昨晩は雨上がり決死隊の解散報告会を拝見。終始コンビ間の、今さら埋められようのない決定的なすれ違いや呼吸の合わなさを目の当たりにしているようで、何とも切ない気分になった。
アメトーークは個人的にもよく見ている番組で(テレビもないくせに…)、番組もコンビもこれまでは主に宮迫氏が引っ張ってきた印象があったのだが、ここ近年でもむしろ蛍原氏の強い覚悟と決意に満ちた表情や、コンビへの深い愛情が伝わってくるのが印象的であった。
ゲスト陣の発言もさすが、といった各々素晴らしいはなむけであった。ケンコバ氏の「ねじれ肛門と歌舞伎メイク」とか、原西氏の一発ギャグ「ビルゲイツ」の射し込みとか思わず感心してしまった。藤本氏の「解散までせなあかんのですか?」も響くものがあった。ひいては某吉本興業という大企業の闇も改めて感じてしまう。改めてラストはRCの「雨上がりの夜空に」に乗せられて。とにかく32年間お疲れ様でした、と言いたい。
Summer『In Malibu』(1976年)をば。
Abattoir RecordsというKalapanaなんかもリリースしていたUS西海岸のレーベルからのリリースのようで、実際Kalapanaメンバーも本作品の録音に参加クレジットされている。 西海岸AORにも通じるようなかの地のスムースなアンサンブルが、サラッとキレが良くてとても心地良い。アルバム通してジャングリーなポップ・ナンバーやメロウ・チューンの並びも良くて、晴れた日に洗濯機なんか回しながら1枚聴くと思わず暑さも引くようである。先日のOlomana共どもシンプルで素朴なプロダクションが好みである。
・Summer - Love will forget
ところで件のOlomanaのレコードを実はダブって購入していた事実が最近になって発覚した。この辺りは特にサイケ・レアグルーヴ認定されることは今後も全くないだろうし、未だに見つけやすく安価なのがまた個人的には魅力である。
KalapanaやCecilio & Kaponoなどのハワイ産LPはあちこちでウン百円の安値でゴロゴロ見かけるが(内容は良い)、どうやら70年代当時ここ日本でもハワイアンAORのひそやかな流行があったようで、国内盤化されていたりもする所以だろう。
現地には日系人も多いせいか、日本人とハワイという土地との相性も昔から何となく波長が合うような気がしている。一度も行ったことないし知らんけどね。