Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Everyday / A Fistful Of Dollars

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 本日11月11日は、お隣り中国では「光棍节(guāng gùn jié)」なる「独身の日」なのだそうで。独身者たるや毎日どこへ行くにも何をするにも自由で最高にハッピーですよ、実際。毎日お祝いしたいくらいのもんで。
 …だけど時々ちょっぴり寂しいのは何故なんだろう?
 
 大ぶりのトマトを2個で100円とお安く仕入れたので、トマト丸ごと1個をお鍋のセンターに大胆に配してみた。もっぱら鍋のベースには、乾燥シイタケと顆粒だしに水少々を適当に加えたものを採用しているが、昨夜はそちらにオリーブオイルや白だしコンソメなどを加えて欧風にチューンしてみた。タマネギ、ロッコリ、ニンジン、ナス、キノコ類なども加えてにぎやかしてみたところ、これが大変美味しくて体も温まった。
 付け合わせにはナスとエノキにオリーブ油とめんつゆを加えたの、チクワとキュウリとワカメもんだの、余り物のピーマンの肉詰めなどを召喚した。
 ナスをこれまた3本78円と大変お安く仕入れたので、当面ナス多めのラインナップとなりそうである。
 

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 Thinking Fellers Union Local 282『Everyday 7"』(1995年)を。
 U.S. SaucerのメンバーBrian Hagemanも在籍する90'sサンフランシスコ・アンダーグラウンドのキラ星とも言うべきインディ・ガレージバンドによる件のAmarillo RecordsからのリリースEP。ここにも「Cover layout by Margaret Murray」のクレジットを認めることができる。
 

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 A面はシンプルで印象的なベースリフに乗せられて、ガチャガチャしたバンドの小宇宙がところ狭しと展開する小品である。ホーンアレンジも景気が良くてイイ。このバンド持ち前の西海岸的というのか、乾いた陽気な狂気が何と言っても魅力的である。一方B面はEnnio Morricone作「A Fistful Of Dollars」=「荒野の用心棒」のカバーで、むしろこちらは聴き応えある大作といった仕上がりである。改めてつくづく後世に遺すべき素晴らしいスコアだと思う次第である。そういえばTFUL282の作る楽曲にも端々に西部劇調を感じたことも少なくないような気も。
 
・Thinking Fellers Union Local 282 - Everyday / A Fistful Of Dollars (Cover)

 
He coughed, or hiccupped, 
Or shouted quickly then spun around and said to me in an odd and cracking,
high-pitched voice, 
"Everyday it fades around the bend. 
I think it's heading your way."
 
 ついでにこちらのTFUL282とSun City Girlsのスプリット作(1992年)も久しぶりに。両バンドともサンフランシスコの怪奇現象とも言うべきCarolinerのカバー曲を寄せており、B面はSun City Girls「Wheat Delusion」が収録されている。今聴いても両サイドとも最高で震えがくる。
 

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・Thinking Fellers Union Local 282 / Sun City Girls - Split (Cover)

 
 今やこんなに生きづらい世の中では、たまにはこういう音楽でも浴びて頭のネジを緩めたくもなる、というものである。
 
 TFUL282諸作の中古CDは、関東の中古レコ屋さんでは長らく300〜500円コーナーの常連であり、当時学生で万年金欠の身空であった自分は大変恩恵を受けたものである(当時はバンドにお金を落とすことの意義についてあまり考えてもいなかったし、今自分が学生だったとしたらやはりYouTubeでも違法DLでもとにかく音楽そのものを聴くだろう)。
 意外と多作で捕らえどころのない彼らの活動ぶりであったが、大阪のJapan Overseasからリリースされた『TFUL282』(1995年)はベスト盤的選曲の編集版であり、これまた当初は良きガイド役としてお世話になったものであった。
 ギタリストとしても尊敬するタバタミツル氏、山本精一氏両氏による思い入れある紹介文もグッとくるものがある。特にタバタ氏はその文中で、92年当時にTFUL282のライブを現地で見たばかりか、彼らの演奏にも参加したことをしたためている。
 

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 その何年後かにタバタ氏がかつて愛用していたTFUL282のTシャツを直々に頂く機会に恵まれた折には思わず感無量であった。つくづくオープンでサービス精神旺盛な心優しい先輩である。何故かお腹の真ん中が派手に破けているのもチャーミングなワンポイントであり我が家宝である。
 

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