Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Ominex

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 ポイントやらクーポンやら…そこらのスーパーかと。
 何かと発想が貧乏臭いよね、今や実際に貧しい国なのでそれも仕方ないけど、少なくとも一国家の洗練された措置とは考えにくい。そして先の衆院選でもそんな現状を作った現与党に対して異を唱える声は果たして少なかった、というのが現実である。
 輸入レコードの新譜とかいよいよ高価すぎて、もはや我々日本人には手が出なくなりつつあるのだった。ここ30年間というもの最低賃金が上がっていないこの島国は、いよいよ世界の芸術、文化の発展などからも置いてきぼりを食らうことだろう。
 
 ヤリイカの残りと白菜、大根、豆腐などにスンドゥブの素を加えてチゲ鍋。魚介出汁が美味しく、簡単でお野菜もたくさん摂れた。小松菜とモヤシ、お揚げに塩コショウしてニンニク、ごま油、ゴマなど加えてチンしてナムル風に、長芋とキュウリ、チクワに酢とめんつゆを加えてもんだの、オクラをさっと茹でたのはポン酢で頂いた。
 

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 The Three Doctors Band『Archaeolgy Of The Infinite 』(1995年)でも。
 このLPもU.S. Saucer同様に大阪のレコ屋さんでシールド中古品を二束三文で入手したんだったと思う。終始インプロともアシッド・フォークともつかない…ダルダルに弛緩し切った生命力のか細いサウンドが独特の輝きを放っており改めて最高である。近年つとにこういうシラフでやってるとは到底考えにくいような自由なバンドを見かけなくなってしまった気がして、少なくとも自分にとってはますます貴重に感じるのだ。
 

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 今回このバンドのことを調べていて、自分にとって色々な新事実が明らかになり静かに興奮している。バンドのリーダーであるGregg Turkingtonその人こそはAmarillo Recordsの首謀者であり、Neil Hamburgerその人だったのだ(Neil Hamburgerとは彼のスタンダップコメディアン名義とのこと)。それだけでなくZip Code Rapists、Faxed Headなんかも彼のバンドであった。かのCaroliner(Rainbow)にも一時期参画していたらしい。
 
・The Three Doctors Band - Ominex
 
 CarolinerのGruxに代表されるように、かねてよりサンフランシスコの地にはつくづくヤバイ人ばっかりおるな…と戦々恐々としていたものであるが、そのほとんどに彼は参加していたのであった。加えてBreakfast Without Meatというジンなども製作しており、少なくとも自分が今も想いを馳せるような…当時のサンフランシスコの地下オルタナティブ・パンクシーンの一側面を牽引していた人物の一人であることはどうやら間違いないだろう。
 
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 一方では同じくThree Doctors BandメンバーであったMargaret MurrayにしてもU.S. SaucerやSF Sealsにも参加していたり、と八面六臂な活動ぶりも風通しが良くて面白い。
 ちなみに先述の『Midnight Cowboys From Ipanema』の1986年のオリジナルカセットはBreakfast Without Meatからのリリースで、もしかするとジンとも連動した企画だったのだろうか? とも察する。確かに編集やアートワークにG. Turkingtonのクレジットが確認できる。しかも1994年のLPはM. Murrayによるもので、これも自分にとっては新事実であった(インチキ臭いとか言ってゴメンなさい)。
 Sun City Girlsはアリゾナ出身でその後はシアトルを中心に活動してきたバンドであったが、サンフランシスコの地でもこのような形で早くから受け入れられていた事実にも勝手ながら感動を覚えてしまった次第である…なんて。当時より日本の雑誌でも「スカム、ローファイ」の一端として個々に小さく紹介されたりすることはあっても、なかなかこの辺りの横の繋がりまでは不明瞭であったのでインターネット様々である。
 
 はて自分は一体2021年の現在に何してるんだろう? というと…ヒマ潰してます。
 ヒマこそが至上の贅沢であり、お金に替えられないかけがえない時間とも言えますけど、私の場合。