Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

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 先週などは京都にも雪が降り積もったりで、相変わらず寒い日が続いている。…がしかしつい昨日辺りから太陽光が少しだけ春めいてきたような。
 
 飽きもせずに夜な夜なお鍋を頂いている。つまりは手抜きしてるわけだが…自分以外に誰か文句を言うじゃなし、気楽なものである。
 鶏の骨付き肉を安く入手したので、オーソドックスに出汁+醤油で頂いたり、トムヤムペーストを加えてレモン汁やナンプラーを投入してタイ風にしてみたり、トマトジュースで煮込んで洋風にしてみたりするなど、ささやかな変化を加えたりしている。ガサツな盛り付けに骨付き肉が加われば…いわば気まぐれ海賊風(海賊に失礼)である。
 
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 「ハッシュ~沈黙注意報~」(2020年)はファン・ジョンミンが出ていたので何となく見始めたけど、見出したら見出したでついシーズン1を見切ってしまった。昨年本国で放送された際には視聴率が振るわなかったそうで、確かにところどころ冗長であったり強引な展開は目立って、自分自身正直「ある日」や「刑務所の〜」ほどはハマり込めなくもありつつ…それでもキャラクターやストーリー構成は十分魅力ありと感じた。
 マスコミ、会社組織の暗部にフォーカスした重たいテーマながら、夜な夜な仕事仲間で集まっては必ずベロベロになるまでチャミスルをかっくらう光景が毎度平和で微笑ましくもある。少なくとも今や日本の職場環境ではもはやありえない風景だろう。
 「モッパン」なる造語も浸透しつつあるように、「韓国ドラマ」と「食」はもはや切り離せないものがある。個人的にはこの度「カルグクス」「ヘジャングク」なる料理名も初めて知った。少女時代ユナ演じるイ・ジスが慣れた手際で作る爆弾酒(ソメク=焼酎のビール割り)も是非とも頂いてみたいものである。
 

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 「がんばれチョルス」 (2019年)は「ある日〜真実のベール」のチャ・スンウォン主演だったのでこれも何となく見てみたところ、これが思いの外見応えあるコメディ作品であり、ひとしきり笑い泣きさせられた。後で知ったが「LUCK-KEY」なども撮ったイ・ゲビョク監督作らしい。ここ最近はネトフリに習ってか、アマプラもようやく韓国ドラマに力を入れつつあるようでありがたい。だんだん見知った顔の脇役俳優も増えつつある。「哀しき獣」(2010年)「ディパーテッド」(2006年)はてっきり過去に見たつもりでいたが、実は今回初めての鑑賞であることがわかった。
 
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 2本ともさすがにぐいぐい引き込まれるエネルギーある作品で疲労にも似た充実感が残った。間髪入れずに「Emma」(2020年)「ゾンビランド」(2009年)「寝ても覚めても」(2018年)なんかも立て続けに見たり。久しぶりに「週末に家でゆるり映画でも見たい」欲が達成されてこれにてフル・チャージ完了…と言いたいところであるが、一度何本か見始めるとあれもこれも気になるという、どこまでも尽きぬ飢餓感は音楽にも似た性質があり困ったものである。これでは時間がいくらあっても足りないではないか。
 
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 猫『雪』(1972年)でも。
 正規盤はデビューEPとして2曲入りで発売されたが、一方こちらは、かつてソニーがリリースしていた「クローバーシリーズ」なるコンパクトLP盤である。見た目は7インチEPだが、回転数を33回転に落として収録曲数を多くした、さしずめ当時の廉価版といったところだろうか?
 

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 何でも猫はかつて吉田拓郎のバックバンドだったそうで、CBSソニー傘下の吉田拓郎のレーベル=Odysseyより直々のプロデュースでデビューさせた、という鳴り物入りのグループであったようだ。後に伊勢正三(ex.かぐや姫)と「風」を組む大久保一久が在籍したグループでもある。個人的にはあまりこの時代の日本のフォークを嗜む趣味は特にないけど、たまたま「猫」とか「風」はその作品によっては好きなグループである。まずバンド名が潔くてイイでないの。
 吉田拓郎作…と聞いても自分などは全くピンとこないけど、少なくともここに収録されている猫の歌う「雪」「地下鉄にのって」などはさしずめスワンプ&カントリーロックよろしくなアレンジも含めて、個人的には名曲だと思う。
 猫の音楽はその名の通り飄々としており、親しみがわく人懐っこい面構えに何とも和む。「雪」は宅でこたつ(持ってないけど)にでも潜っておミカンでもむきながら、ふつふつと湧き上がる旅情を抑えながら楽しみたいナンバーである。
 
・猫 - 雪

 
雪でした あなたの後を
なんとなく ついて行きたかった
振り向いた あなたの瞳は
はやくお帰り坊や って言ってた
 
 大久保一久氏は折しも昨年9月にご逝去されたそうで、ご冥福をお祈りします。