Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Out Of The Blue / A Letter From Home About Sound And Consciousness

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 ここ最近の感染者数の減少に伴って世間の風向きも変わり、自分もまた街に繰り出して人と会ったり外食を楽しむ頻度が少しずつ増えてきた。自作するよりグッド・ルッキングな見栄えと糖分や塩気、油のブーストによってぐっと高揚し、一気にかつての日常に引き戻される。
 

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 妙に落ち着くキャフェーで檸檬クリームチーズのクレープセットに飲み物にビールをチョイスできた。
 
 アバンギルドの15周年イベントに灰野敬二氏が登場。東京在住時は折を見て足を運んでいた氏のライブであるが、京都に移住して以来久しぶりに見たのであったが、ますますポジティブなエネルギーに満ちた充実のライブであった。コントラバスのような低音弦楽器を使用したセットあり、サンプラーやエアシンセを操るエレクトリックなセットあり、座ってからのギター&歌唱あり。素直にクリアーなコードをリズムを崩すことをせずシンプルなバッキングを繰り出す氏のアプローチが意外でもあり新鮮だった。ラストはノイズすれすれのフリーキーなファズギターの嵐を久々に脳天から浴びて、何か滝行で浄められでもしたかのような清々しい後味で会場を後にした。
 

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 海老芋に味がしゅんでエエ感じにまろやかさが加わってきた。晩になると冷えるのでウィンナーと鶏胸肉をオンして市販のルーを半分割り入れて洋風? カレー風お鍋にした。ターメリックガラムマサラ、チリペッパーなどを加えて。残り物のキノコのオイル煮、キュウリとチクワなど。翌日も海老芋の煮っころがしをメインに、センターにブリ切り身を並べてお鍋、万願寺とうがらしとモヤシ、お揚げにめんつゆとごま油を加えてチンしたのなど。こういう全く手のかかってないものの方が意外と美味しくできたりして。
 油断するとつい毎日似たようなものを頂いているが、鍋は手軽で美味しいので全く飽きがこないのだから仕方がない。
 
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 "Blue" Gene Tyranny『Out of the Blue』(1978年)。
 昨年の今頃(12月12日)に訃報が流れた"Blue" Gene TyrannyことRobert SheffによるLovely Music, Ltd.からの1st作。
 

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 米Unseen Worldsからの再発の嬉しかったこと…これが実にユニークでワクワクする実験音楽作品である。1曲目「Next Time Might Be Your Time」などはもはや人懐こくすらある一編のポップソング名曲である。…かと思えばプログレ? なアンサンブルもあり。
 同Unseen Worldsからは今年になってB. G. Tyrannyの6枚組ボックス・セットもリリースされており、そちらも是非聴いてみたいのは山々だが。
 
・"Blue" Gene Tyranny - Out Of The Blue / A Letter From Home About Sound And Consciousness

 

  ささやかにして実に奥行きのある美しい音響作品で素晴らしいではないの。ポツポツしたギターに電子音、スポークンワーズやフィールド録音なんかがコラージュのように編まれていて、実に想像力を掻き立てられる傑作である。

 

 さては金曜日のような。1週間お疲れ様でした。