Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Ode to Soul Man

 

 連日晴天に恵まれたGWもあっという間に終わってしまった。
 
 初めて志々島という瀬戸内海に浮かぶ小さな島に上陸してみたのだが、自然豊かで何とも楽園のような島であった。樹齢1,200年を数えると言われる大楠も、生で拝見するに実に圧巻であった。…こうして海を眺めるのも随分久しぶりのことかもしれない。
 

 
 香川県といえば…な朝うどんも頂いたけど、瀬戸内産の新鮮な魚介も美味しくて、地産の日本酒(国重、さぬきくらうでぃ等)もくいくい進んだ。名物の骨付鳥(親、ヒナ)も大変美味しく頂きました。
 

 
 業務スーパーで豚足を1本入手したので炊いてみることにした。ニンニクと生姜に青ネギ、酒などを加えてから水を注ぎたし注ぎたししては時間をかけて煮込んだ。醤油と五香粉で台湾おでん風に仕立てたところ、独特のフルフルした食感が実に美味でありしばし感激した。コラーゲンはたっぷりだが脂っぽさはなくヘルシーであるのも嬉しい。
 
 
 Syl Johnson『Complete Mythology』(2010年)。今年の自分への誕生日プレゼントにと選んだボックスセットである(ちなみに昨年はこちら)。
 
 
 おなじみNumero Groupの監修によるLP6枚、CD4枚にオールカラーのブックレットを擁した豪華版である。『Dresses Too Short』(1968年)、『Is It Because I'm Black』(1970年)等の名盤も50年代後半〜60年代に発表した貴重なシングル曲もLPにコンパイルされておりホクホクの内容である。個人的には特に、シカゴは脂の乗ったTwinight Records時代のシングルがこうしてまとめて聴けるのが嬉しい。
 コクとキレのあるボーカル、ご自身によるギターワークともにタマらないものがある。こんなにもゴキゲンであるにも関わらず、メンフィスはHi! Recordsの同窓Al Greenほどのヒットには恵まれなかったそうである。
 
・Syl Johnson - Ode to Soul Man

 

Now come on baby, with your little long skinny legs
Show 'em what you can do
Shing-a-ling, boogaloo, funky broadway
Go ahead, show 'em, show 'еm

 
・Syl Johnson - Right On

 
 その後Talking Headsもカバーした(1978年)Al Green作「Take Me To The River」(1974年)を、Syl Johnsonもまたカバーしており(1975年)、Willie MitchellプロデュースによってHi! Recordsからシングルカットされては氏のキャリアを総じて数少ないヒット作のひとつとなったようで…失礼ながらそんな不遇さもブルージー心をくすぐる。
 

 
 がしかし一方ではB-ボーイ御用達のサンプリングソースの聖典=『Ultimate Breaks & Beats Instrumentals』に「Diffrent Strokes」が収録されたことをきっかけに、かつてこの曲はあんな人こんな人にもサンプリングされ倒しており、その詳細なリストもブックレット中にしたためられていた。
 ドキュメンタリー映像作『Syl Johnson: Any Way The Wind Blows』(2015年)も各種サブスク配信中にて、何故かYo La Tengoがスコアを担当しており(?)。これは是非とも見てみたいのは山々だけど、今のところ日本語字幕版がないのが残念である。
 
・Syl Johnson: Any Way The Wind Blows(Trailer)

 
 S. Johnsonはちょうど今年2月に享年85歳でこの世を去っており、ちょうどこの春先にはラジオでも追悼で彼の曲が流れたりしていた。ご冥福をお祈りします。