Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Orogenous Zones

 
 涼しくなってきたのでカメ氏に頂いたトマトの残党も鍋の一具材として召喚することに。塩胡椒にトマトジュース、ニンニクやオリーブオイル等…洋風の味付けで頂いた。ゴボウが入手しやすい季節になってきたが、連日摂っていると常時ガスが溜まりがちで腹が張ったような状態がツラいところである。食物繊維やミネラルなど栄養価も高いし好きな野菜であるが、意外と糖質も高めと聞く。摂りすぎには気をつけたいところである。
 

 
 同じくカメ氏より頂き物の大和芋もすり下ろして、納豆と撹拌して、これにて全て償却した。自分ではこれまであんまり買わなかった野菜やったけど美味しいもんやね。いつもの納豆もコクと粘りが増してひと味違うというものである。シャインマスカットもこれまで一度も食したことなかったけど、さすがに食べやすくて美味しいものですね。…ああ味覚ってば改めて尊し。
 

 
 遡ること2週間ほど前に、大阪はあべのハルカスまで足を伸ばして「楳図かずお大美術展」を鑑賞してきた。入場間もなく「わたしは真悟」の扉絵の応酬に鳥肌を立たされながら、エキソニモのインスタレーションに鼻息が荒くなった。「漂流教室」も改めて自分にとって重要作であるし、今考えるとかなり早い段階で地球の危機を数多く予見しており、それを少年誌相手に展開できる手腕も今更ながら圧巻である。はたまた「神の右手悪魔の左手」「おろち」「洗礼」なんかも初めて読んだ時の衝撃を思い出した。当時の単行本や週刊連載開始時の現物の展示等も思わず胸が熱くなった。
 
 
 そして「14歳」を最後に断筆後、久しぶりに今一度筆を取って描かれた「続:わたしは真悟」の紙芝居的な構成の原画の数々を拝めたことは本展のハイライトとも言えよう。しばしめくるめく怒涛の楳図ワールドに浸ってきた。
 

 
 京都に帰りついてもしばらく興奮冷めやらなかったところ、翌週そのままフェードインするように発熱〜コロナに罹患してしまった。
 

↑自分へのお土産の「おろち」の豆皿
 
 Steve Moore『Primitive Neural Pathways』(2010年)。
 Zombiの片翼=Steve Mooreのソロも多彩でいずれも面白いけど、個人的にはこの辺りの作風が特に好みであり、かつてDJの機会に何度かかけさせて頂いたりもした。
 

 
 艶やかでフェティッシュな独特のシンセトーンに彩られたダーク・アンビエントなナンバーで占められており、個人的にはチープなリズムボックスの導入もポイントが高く、ずっと聴いていたいと思わせてくれる電子音楽の一つである。Jacob Escobedoによる精緻なレトロ・フューチャーな質感のアートワークもまた素晴らしい。
 
・Steve Moore - Orogenous Zones

 
 製作時期的にもちょうど先述の『Sapphire』12"の世界観とも地続きの内容であると思う。こちらはよりニューエイジ化した「Escape from New York」とでも言うのか。
 ここ最近S. Mooreの手がけた映画『Bliss』のサントラや、別名義のLovelockのディスコミュージック等を聴いており、ふとZombi〜Steve Moore諸作を聴き直したくなった次第である。 
 

 

↓ご丁寧にも自身のBandcampサイト中にこのアルバムでの使用機材が明記されているけど…個人的には何のことやらさっぱりである(…色々使ってるっちゅうこっちゃね)。


Arp Solus, Crumar Orchestrator, Dave Smith Prophet 08, Elka Rhapsody, Gforce M-tron, Korg Polysix, Mfb-502 Drumcomputer, Roland Compurhythm Cr-78, Sequential Circuits Pro One & Prophet 600, Sound Lab Mini Synth Plus, Univox Sr-55 & Sr-95 Super Rhythmer」
 
 個人的に現在彼のプロジェクト中でも特にお気に入りのLovelock『Burning Feeling』(2012年)も録音期間が「Recorded between 2006-2008」とクレジットされており、同時期にこれだけ別々のプロジェクトを並行して動かしていた、という事実は彼の多才さと多作ぶりを物語っているだろう。
 


 よりダンス・ミュージック色濃いLovelockではあるが、やっぱりS. Mooreの脳天に直接触れて揺さぶりをかけてくるようなシンセワークが気持ち良すぎる。
 

 
 ちなみに某R. Steve Mooreとは全くの別人である。