Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Why Is It So Hard

 
 しばし梅雨の晴れ間が続いていたようで、外をぶらっと歩いているだけで幾分か調子が良かった。仕事の休憩中にアイスを買い食いして公園で食したりもして。もう大分蚊が湧いてきており…早々に退散した。
 一方自宅の台所においても、少しでも生ゴミを溜めようものなら…どこからともなく即コバエが湧いてくる時期の到来で、全く油断できない季節である。
 
 月曜日は仕事明けにアコースティック・ギターを背にYouTubeラジオの生放送出演にと、ネガポジにお邪魔してきた。
 今までこうした放送にはとんと無縁であったせいか、いかような心構えで臨めばよいのか終始手探りとなったこともあり、さぞかしお聞き苦しい点もあったことだろうと思う。
 MCの秀右氏とアシスタント桃鉄氏の進行のおかげ様で、個人的には終始和やかな雰囲気の中で、お酒を片手に楽しくおしゃべりさせて頂けた。欲を言えば、これを機にもう少し突っ込んで話したかったこともあったけど、入り口くらいのお話も十分にできなかった。終わってみれば大体そんなものなのだろう。アコースティック・ギターを久しぶりに弾いてみたけど、改めていい音が鳴るギターだな、としみじみ思ったりも。もっと弾いてあげないと勿体ないね。
 放送を見て頂いた皆様、番組宛にお便りやコメントを頂けてた方の存在あってこそである。この場を借りて貴重な機会を頂けて誠にありがとうございました。
 当面は下記アーカイブにて視聴可能なようである。

・ネガポジラジオ配信ライブ【赤ちょうちん】#156 ゲスト:竹下慶(MOON FACE BOYS)

 

 職場のお客さんより、ご自宅の農家で採れたてのお裾分けということで、何とも立派なニンニクを頂いた。粒も大きくてホクホクで甘みがあって何とも美味しく頂いたのだった。薬味として生姜と一緒にカツオにオンしたり、お肉や旬のお野菜と一緒に炒めたりするなど。
 自宅で農家を営んでいる、とはたまに聞く話だけど、これまでの自分の人生と全く縁遠くて想像することもままならず、何とも羨望の思いを馳せてしまう。
 

 
 Charles Bradley Feat. The Sounds Of Menahan Street Band『No Time For Dreaming』(2011年)を。
 62歳の遅咲きでDaptone Recordsからリリースされたデビュー作。それからわずか6年後には癌により68歳で亡くなっている。
 

 
 個人的には海外ドラマ『Suits』放映時にハマっていた折に同ドラマの挿入歌として流れてきて、そのあまりに印象的なボーカルを耳にしたのが最初の出会いであった。しゃくり上げるようなエモーショナルなボーカルに何ともグッときてしまい、思わず某Shazamを使って調べたことを覚えている。確かガブリエル・マクト演じるハーヴィー・スペクターがオフィスでひとりブランデー・グラスを片手に物思いに耽るようなシーンだったような(彼はオフィス自室で夜な夜なレコード・コレクションを嗜む習性がある)。
 

 
 Menahan Street Bandの好サポートの影響もあり、何とも年代不詳のコクのあるヴィンテージ・ソウルを聴かせてくれる。このデビュー作でもすでに老練にして燻し銀のブルージーな熱っぽい歌がじっくり味わえる。奇しくもレーベルメイトであるLee Fields同様、ポストJBなファンキーさも彷彿させる。
 
・Charles Bradley - The World (Is Going Up In Flames)

 
・Charles Bradley - Why Is It So Hard (Live on KEXP)

 

Why is it so hard to make it in America?
A land of milk and honey, a land supposed to be built with love
It takes love and understanding to live and let live
I was born and raised in Florida
I traveled far and wide 

 
 大好きな曲の多いこのアルバムではあるが、中でもお気に入りのナンバー「Why Is It So Hard」。長年成功とは無縁だった不遇の人生を振り返っては、かの地アメリカでの成功までの険しい道をブルージーに憂いている
 クレジットを拝見する限りにおいては、この映像は2011年のテキサス州オースティンはSXSWでの自車屋さんでのライブ映像と思われる。汗にまみれて顔をくしゃくしゃにして歌い上げるC. Bradleyのエネルギッシュな歌には否応にも胸が熱くなってしまう。先述Thomas Brenneckのクールなギター・プレイも堪能できる。
 
 かような才能が長きに渡って寡作のうちに地下に埋もれていたとは不遇というより他ないが、時間をかけてようやく産み落とされた大河の一滴のような味わいの芳醇さもまた何とも言えないものがある。
 Daptone Recordsのプロダクション及びMenahan Street Bandのバッキングもまた改めて、Charles Bradley の素晴らしい音楽に絶妙に寄り添っては華を添えて(くれて)いるようにも思える。
 
 何とBlack Sabbathのナイス・カバーなんて変わり種もあり。サバスきってのミッド・フォーキーなナンバーにC. Bradleyの滋味あるヴォーカルがハマっている。
 2012年にはドキュメンタリー映画『Charles Bradley: Soul of America』(パウル・ブライエン監督)の制作されたようであいにく未見につき、もしチャンスがあれば是非とも見てみたいものである。

・Charles Bradley - Changes


 あな金曜日…なかなかままならないグルーミーな梅雨シーズンはもうしばらく続きますが、皆様におかれましては、どうかホットな週末のひと時をお過ごし下さい。