Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Above Our Heads

 三四郎のANNがゼロ(2部)に降格になるそうだ。現オールナイトニッポンの並みいるレギュラーの中でも個人的に最も愛聴している番組なので、ゼロになっても単純に存続が嬉しい。昨今の霜降り明星の活躍を見るにこの逆転劇は時間の問題でもあったろう。ただし三四郎は「敗け様」が真骨頂と思える芸人さんでもあると思うので、誠に勝手ながらも、ますますのびのびと邁進してほしい次第である。

 ホヤが半額になっていたので購入、はじめて自分でさばいてみたのだが…まんまとグロ&閲覧注意案件となってしまった。2つの突起のうち間違った方をカットすると排泄物が噴き出してくる、ということなので注意深く包丁を入れていくが、どっちみち勢いよく噴き出した水にまんまと両目をやられてしまった(幸いメガネをかけておりレンズのブロックで事なきを得たが)。
 さばくと中には一匹のキャワゆいネコちゃんが隠れていた…。このカラーリングといいヌメヌメ具合といい正しくスターウォーズ辺りにでも出てきそうなフードであり、家にいながらにして見知らぬ惑星巡りさながらの風情である。
 
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 細切りにしたホヤはキュウリとワカメと和えて酢の物にしたところ、独特の香りとフワ&コリな食感がなかなかクセになりそうで、辛口の日本酒によく合いそうな一品だと感じた。
 珍しく週末の外出続きに身体が若干疲労を感じていたのか無性に野菜を欲しており、白菜とブリのお鍋、マグロのヅケと新玉ねぎ他の温サラダと一緒に頂いた。
 

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 Sam Prekop『Comma』(2020年)を聴く。
 かつて2000年初頭くらいまではSea & CakeやSam Prekopのリリースする作品群を愛聴しており来日公演にも通ったりしていたが、実は正直なところ、以降の動向についてはあまり追っていなかった。
 

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 個人的にリアルタイムでは特に1999年のS.Prekopの初ソロ作とか、2000年Sea & Cakeの『Oui』がリリースされた時期辺りがピークで、それら作品に静かに高揚しては、聴くたびにその無駄のない完成度に溜め息をもらしたものだった。ちなみに前進のShrimp BoatやCoctailsなどは遡って聴いていた世代の人間である。
 その後、近年Sam Prekopがモジュラーシンセ演奏に傾倒していることは伺い知っていたものの、その辺りの作品についても実は横目で見て通り過ぎていたような形だった。
 そんな私が昨年ふと新作に手を伸ばしたのは、リリース時に視聴したMVがとても琴線に触れたからである。アルバムの最後を締めくくるこの曲の映像は、短めで簡潔ながらも雄弁であり、音楽そのものにもワクワクするエピローグ感を感じた(モノローグではなく)。
 
Sam Prekop - Above Our Heads

 

 かくして久しぶりに手にしたソロ新作は素晴らしい出来栄えで新しい愛聴盤となった。ユニークな電子音が形を成さずに雲のように連綿と流れていくのを、ただ無心でぼうっと眺め続けているような心地よさがある。
 自分の知っている(と思い込んでいた)氏のこれまでのアプローチとは異なる形とはいえ、そこには氏持ち前の人懐っこいミニマリズムや、シンプルでモダンなデザイン性が満している。長い時間を隔てて、この瑞々しい新作が久しぶりの便りのように自分に届いたことを大変嬉しく思う。
 氏のfacebookでは毎日の日課のように、地元シカゴのそれと思われる静的な風景写真がアップされているのだが、併せてパッチシンセの演奏風景動画が同様の頻度にて絶えずアップされている。氏の新しいライフワークと尽きない創造力には、画面越しに日々何かしらのエネルギーをもらっている気がする。