Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

Ven Mamacita

 自家製のサバきずしとマグロのヅケ、冷奴にはマムトムソース、キムチとエノキのナムル、おからパウダーのポテサラ風を頂いた。ポテサラ風はおからなのでマッシュする手間など一切なく簡単&ヘルシーで意外とお腹にもたまるので重宝している。…のはよいが、おからパウダーの新たな活路を見出せずにいる。普通におからにするか、小麦粉の代用品として揚げ物なんかに使用するのも良さそうである。
 

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 Frankie Reyes『Originalitos』(2020年)でも聴くんです。
 1st『Boleros Valses y Mas』が個人的に衝撃&最高の内容でリリース時は愛聴したものであったが、先頃この2nd作がひっそりとリリースされていたのを先日発見して即入手した。
 

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 前作同様信頼のレーベルStones Throwからのリリースである(レコ屋さんで買ったらレーベルのステッカーを頂けて得した気分)。LAを拠点に他多数名義でもクラブミュージック作品を中心に発表しているGabriel Reyes-Whittakerの新作で、全編Oberheimというヴィンテージのアナログシンセのみを使用、またもやボーカルや他の楽器のオーバーダブなども一切排した簡素がすぎるアルバムである。オルガンのような感触のファットでノスタルジックなサウンドのみがただひたすら白昼夢のように朗々と綴られてゆく。このぽつね〜んとした寂寥感がまた大好きなのだ。
 前作ではラテン・クラシックス演が中心だったが、今作は全てオリジナル・ナンバーでこれがまた最高であり、そのナイスなアートワークにもそぐうようなバカンス感にもゆるり浸らせてくれる。コロナ禍中及び梅雨シーズンの巣ごもりのサウンドトラックにも持ってこいの1枚となってくれそうだ。
 
・Frankie Reyes - Ven Mamacita 


・Frankie Reyes - Originalitos (Interview)


 オフィシャルのMVとインタビュー映像も絶妙な空気感を宿してるな。…がしかし前作リリース時は純粋にレコードで聴く彼の音楽のみを楽しんでおり、その国籍や時代すらかすむような不思議な感覚があった。手前勝手に作家の人となりなどを色々想像してはそれを楽しんでいただけに、急にここまでビビッドな映像を目の当たりにすると戸惑ってしまう自分もいる。はたまたこの絶妙なセンスの前では、今までとはまた違った意味でのナゾが深まるばかりなのであるが。
 ちなみにレーベル自らが、オフィシャルでアルバムをフル尺でYouTubeにアップロードもしており、現代という時代を感じるのだった。