Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

I Remember This Picture

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 年の瀬に向けて仕事がますますカオスの様相を呈してきている。…とはいえ慌ててみても良い結果に結びつくとは到底思えず、まして自分のような末端の人間にできることも限られており。自分の立場をわきまえつつ段階的に布石を打っておいては、後は淡々と状況を見守るばかりである。
 
 お野菜らのセンターにサケのアラを惜しげもなくドンいたしまして、味噌ベースの御出汁にバターを落としてお鍋…言うまでもなく絶妙のマリアージュである。198円の値下げ札が貼られた牡蠣を目ざとく確保して少々加熱、久しぶりにおろしポン酢でチュルッと頂いた。生タラコはその使用法に手をこまねいている間にも鮮度が損なわれる一方なので、ヒイカや大根、タケノコなんかと炊いてみた。箸休めにキュウリとチクワ揉んだの。最近になって自分の「揉み」が足りなかったことに思い至り、ここ最近は以前より水気を切るように強めに「揉んで」いる。その記念として本日から「揉み」と漢字変換するようになったことにお気づきだろうか?(え? どうでもいい?)

 

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 ああしみじみ冬味かな…図らずも思わず痛風でも誘発しそうな居酒屋メニューが眼前に並べば、つい日本酒でもお燗してキュッとやりたくなるところだが、そこはノンアル・ビアーである。しかしコクのあるものばかり頂き過ぎて苦しい…おひとり様分だとうっかり作り過ぎてしまう辺りがまだまだアマちゃんである。例えば某こだま和文氏のお宅のド渋ミニマルなプロ食卓に憧れているにも関わらず、だ。
 
 Kiefer『When There's Love Around』(2021年)を。
 今年リリースされて以来Bandcampなどで楽しんでいたが、つい最近になって中古盤を見つけて思わず入手した1枚が聴けば聴くほどになじんでくる。
 
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 LAのジャズ鍵盤奏者兼ビートメーカーKiefer Shackelfordによる新作は、全編生演奏にこだわったオーガニックなメロウグルーヴ作品でひたすら心地よいな。西海岸特有の? 開放的で温かい風が吹き抜けては、この気ぜわしい師走の何かとほころびがちなコンディションを整え落ち着かせてくれる効果アリのようで、何ともありがたや。
 インタビューによるとThe Crusaders『Southern Comfort』からの1曲「When There’s Love Around」をアルバムタイトルに冠しており、実際にこちらの素敵やんなカバー曲も収められている。ご自身も語るように「外に向いているアルバムで、連帯感、一体感に焦点を当てた作品」である今作は、地元LAの多彩なミュージシャンがバンドメンバーとしてこのアルバムに参加しており、そこには先述のSam Wilkes(独特のベースプレイがまたグッジョブである)も見つけることができる。
 
・Kiefer - I Remember This Picture

 
・Kiefer - When There's Love Around (Live)

 
 どこぞのお庭で涼やかに響くKieferのエレピ(Rhodes)の極上ぶりよ…ビール飲みながら昇天したいね。
 今年は個人的に、久しぶりのFrankie Reyesの新作も感涙モノの素晴らしさでよく聴いたが、このKieferの出色の新作といい…今一度Stones Throw Recordsのナイスリリースにも目が離せないところである。
 
 んちゃ金曜日ちゃん、今週もお疲れちゃんでした。