Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

I'm Still in Love with You

 
 週末の京都はよく晴れて気候も温暖であり、ぼちぼち桜も咲き始めていた。
 京都の冬は厳しい分、春の喜びも一際大きくてとかく浮足がちになってしまい、つい夜道でつまづきがちでもある、自分の場合。引き続きコロナ禍でもあるし、今年の春は若干クールダウンして臨むくらいが吉なのだろう。
 
 …というわけで引き続き自宅にお籠りしてるのが、一番安心安全というわけなのである。
 
 「秘密の森〜深い闇の向こうに〜」いやはや面白かった…見終わってしまってちょっとしたロス気味である。
 韓国の昨今のサスペンス系のドラマだと、寡黙で無表情の何を考えているのかわからないような主人公の起用が最近の主流なんだろうか? 敵味方の境界が根本から揺らぐような心理戦や論証による駆け引きの攻防が毎回たまらない。
 田宮二郎(か小泉孝太郎)似のソ・ドンジェ検事とか毎度コバエみたいにちゃんと五月蝿いし、「空気人形」でラブドールを演じたぺ・ドゥナによるハン・ヨジン刑事の一転人情深くて表情豊かなキャラクターの存在も光った。ほか脇役には、あんな人やこんな人…おなじみの顔ぶれも今やかなり見かけるようになってきた。
 

 
 お次はちょっと趣向でも変えて、碧衣スイミング氏もハマっているという「ユミの細胞たち」でも見てみようかな? と何の気なしに見始めたら面白くて止まらない…つい一気に見切ってしまった。
 あたかも韓国版「インサイドマイヘッド」なアニメーションで、恋愛における感情の機微を楽しいアニメーションでコミカルに描いており、自分のような中年男性でも終始楽しんでみることができた。それにしてもキム・ゴウンとアン・ボヒョンの初々しいカップルが可愛らしすぎる。恋って本当にいいものですね。
 

 

 豚ロース肉を焼き付けて、余していたBBQソースをオンしたもの、冷蔵庫に居残っていたモッツアレラチーズとメンマにほうれん草など加えてゴマ油、めんつゆとチンするなど。サバはカレー風鍋に。週末テンションでうっかり作り過ぎた…おかげで晩酌のアテは充実したけど。
 

 
 生牡蠣にライムを搾り入れてビールを1杯、豚生姜焼きで白ワインを1杯…と休日の1杯が2、3杯…と重なる形になり、いつの間にか寝落ちていた。せっかく新しい曲を作る意気込みであったのについつい韓国ドラマに見入ってしまったり、気まぐれにR.E.M.のギターリフをコピーしたりしているうちに1日はあっという間に過ぎてしまった。
 
 
 Al Green『I'm Still In Love With You』(1972年)。
 基本的には同年リリース『Let's Stay Together』の剥き出しでザラっとした感じが大好きであるが、一方こちらのシルキーで潤んだような肌触りも捨てがたい。フォーマルな白いスーツに身を包んで白いインテリアに囲まれ…その上に踊る緑の文字がまた映えてイカしており、このアートワークからしてタダ者ではない。
 


 テネシー州メンフィスはHi Records謹製の絶品作は、Willie Mitchellによる決して華美にはならないシンプルなプロデュースも私好みである。先月亡くなった名匠Howard Grimesのドラミングも何曲かで聴くことができる。
 Al Greenに限らずであるが、サザンソウルのシンガーは、どこかゴスペルとかブルースなんかのルーツを色濃く感じる歌唱にもダイレクトに心揺さぶられる。その中にあって殊Al Greenの場合、派手な抑揚をつけずにむしろ淡々と込めるように歌う感じもまた好きで、ついつい後引かれて何度も聴きたくなってしまう。
 

 
I can't explain myself
Why I feel like I do (Like I do)
Though it hurt me so to let you know
That I look in your eyes
 
 胸焦がしついでに久しぶりに『Let's Stay Together』も聴いちゃおう。Al Greenはミッド〜スローテンポのナンバーが多いのも個人的にツボなのである、素晴らしくて泣けてきちゃう。
 

 
 さぁさ週明け火曜日である。
 今週も低速スタートにて飛ばしすぎず…まずは安全運転で参りましょう。