Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

If I Was Your Girlfriend

 「幸せホルモン」であるセロトニンは腸内で作られるのだそうで。朝のスムージーを始めてからめっきり快腸な私なんです。今朝もグイッと一杯頂いてきた次第である。ここ最近では朝食を抜いて、1日16時間内臓を休めるのが有効という説もよく耳にするけど…まぁいつでも諸説あるし、各自自分に合ったやり方を探すのがよいのだろう。
 
 豚肉とキャベツのカレー炒め、切り干し大根、キクラゲともやしのナムルなど。レンコンとニンジン、ゴボウのきんぴら炒めがなかなか美味しくできた。今日も今日とておつまみメニューさながらだが、そこはあくまでもノンアルである。
 最近レシピを参考に作ると若干味が濃く感じるのは、平素ご飯やパンが食卓に並ばないせいか、はたまた自分の味覚の変化か? 塩分の取りすぎにも気を使いがちなお年頃である。その点自炊だと好みで微調整できるのが大きな利点だ。
 

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 かく言う自分も東京でワークをしていた時分には、毎晩帰宅時間も遅いのが常で、とてもじゃないが、それから自炊という気にはならなかった。日夜印刷という今どき斜陽産業に従事しており薄給ではあるが、より自由な時間や健康的な生活こそ今の自分にとってはお金よりはるかに重要なものである。その点において、それらを自分の手でコントロールしやすい現在の環境はある意味で理想的と言えるが…世の中なかなか思った通りになどいかないのが常であり、最近気乗りの全くしない新しいワークが回ってきそうで戦々恐々とする春なんです。
 
 Prince『Sign o' the Times』(1987年)でも聴こうよ。…というわけで今宵もまたPrinceである。
 夢のスーパーバンド=The Revolutionとの蜜月を経て、再びひとりに立ち返り、スタジオにこもって鬼録したのが本作である。
 2枚組のこのなかなかなボリューム感であるが、過程でふるいにかけられ最終的にボツになった曲、録り直された曲も多く…それどころか『Dream Factory』『Camille』『Crystal Ball』という3作ものアルバムをボツにした上で完成させたという、文字通り「ありがたい」作品と言える。
 作品中では、そのリズムのほとんどにドラムマシーン「リンドラム」が使用されたり、殿下のオルターエゴ(別人格)とされる「カミーユ」と称された高音に加工された自身のオリジナル女声ボーカルを起用したり…とここでも殿下印100%のやりたい放題ぶりが眩しい。
 

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 とりわけ自分にとっては、初めてちゃんと聴いた殿下のアルバムだったこともあってか思入れも特に強い。自分の場合は、かつて『Sign o' the Times』のVHSビデオで見た圧巻のステージングに魅了された口である。折しもYouTubeどころかDVD登場前夜のことだ。つつがなく立ち現れる書き割り舞台、演奏の端々にはさまれる寸劇、シーラ.Eの魅せるドラミング、何より多才&多彩な殿下がギターにベースにダンスに、と大忙しながらも大変生き生きとしており…いつ見ても最高にブーストされるものがある。
 …というわけでこのライブ映像の後でアルバムを聴いたものだから、全編でのシンセ多用のせいもあり、当初は妙に人工的なツヤツヤ感があるアルバムだと感じたものだった。
 今考えるとその色々な要素の連関性がトータルで抜群に面白い。何より音楽が素晴らしいじゃないですか。
 

・Prince - If I Was Your Girlfriend

 

If I was your one and only friend
Would you run to me if somebody hurt you
Even if that somebody was me?
Sometimes I trip on how happy we could be
Please
 
 ↑TLCによるカバーも素敵やんでしたね。
 ↓趣向を凝らしたキレキレの舞台映像も今やYouTubeで気軽に楽しめる時代になった。
 
・Prince - Sign o' the Times


 昨年のデラックス・エディション中の発掘音源で、活動初期の1979年にはすでに書かれていたということが最近になって判明した名ポップナンバー=「I Could Never Take The Place Of Your Man」が後にこういった形で収録されていた、という新事実もまた興味深い。