Boys Tree

MOON FACE BOYS, mono tone boy, Go to Bed! Records

ぷくん

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 年明けから正月メニューや外食も増えて、糖質の摂取がぐっと増えたせいかすぐに眠くなってしまうことが増えた。
 お昼にひとたび回転寿司など行こうものなら、帰宅後間もなく瞼が重くなってきてゴロ寝必至なのである。考えてみたら、お酢に溶けた砂糖がコーティングされた米粒が、きゅっと凝縮された塊をむさぼるわけだものね。それでつい一緒にビールか日本酒でも頼むでしょう?(頼まなきゃいい話ですけど)
 特にここ最近は外食時の甘味がかなり気になるようになった。駅弁の惣菜などもはやスイーツ並みの甘さに感じるからして、この味に慣らされることに身をもって改めて危険を感じるところである。お寿司は元より外食も好きだけど「ハレとケ」の「ハレ」の日にでもたまに頂くくらいがありがたくてちょうどよいのかもしれない、倹約にもなるしね。
 
 というわけで何の派手さも変哲もない「ケ」である。
 たまにはお鍋以外のものも、ということで本日は鶏ムネ肉にマヨネーズに塗って冷蔵庫に寝かしておいたものをソテー。片栗粉をはたけば硬くなりにくいし、ポン酢を回し入れてお好みで少し煮詰めるだけでカンタン美味しくヘルシーである。
 

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 大き目のカブとミョウガを入手したので、お酢とポン酢に砂糖少々で浅めに漬けておいたものと一緒に頂いた。お造りは昨日の残り物である。冷蔵庫に余していた高菜とキムチでもオートミールと一緒にチンして撹拌して頂くなどした。
 日常の「ケ」の食事ってば、意外とこんなんで十分…などと自己暗示をかけている節あり。
 
 燻裕理『アンヘルドボール』(2022年)をくるくる。
 大好き…名状しがたいヒロシ節による脱臼グルーブが全編ゴキゲンすぎて腰が砕けている。
 

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 毎度この胸が空くようなプリミティブな言語センスが眩しい。息を吐くように描かれたような、何とも力の抜けた言葉の羅列が無二のグルーブを生んでおり、聴きながらたまらず終始口元が緩んでしまうのを禁じ得ない。
 
・燻裕理 - ぷくん

※こちらは旧ミックスVer.

 
ぷくんとそこにかくしてあって
僕はここで楽ちんさ
君の頭の裏側は
楽しい方に向いてるかい
素敵な居場所はきっとある
ぷくんぷくんとひろがってくよ
 
 姫路のロックンローラー=ヒロシNa氏(ニプリッツ、ポートカス etc.)による新作LPは、ここ15年間に渡って発表されたアルバムからのベスト盤的内容とのことでまずビックリ。そしてその間16枚も作品を出していたことにもう一度ビックリである。まさかこれほどコンスタントにリリースしていたとは…1年に1枚以上の多作さには全く頭が下がる。
 
 先週リリースが告知されるや発売日翌日にはあっという間にオンラインショップからその姿を消し去った本作であった。かく言う私はというと、幸い京都市内のブラックアーク店舗にてつい先週末の仕事帰りに無事入手してホッと安堵したものである。直接レコ屋さんに電話をかけて取り置きをしてもらうことなんて、ついぞいつぶりか?
 
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 まさしく音楽を愛し音楽に選ばれた極道者にしか鳴らせないようなヒロシNa氏のギタープレイは、改めてキレキレの鋭利さで突きつけられ&突き上げられる何かを宿していると思う。先人たちはその名状しがたい何かを「ロックンロール」と呼んだのかもしれない、なんて。
 
 昨今ヒロシ氏が体調を崩されて入院されたり、一時ギターが弾けなくなったり…などの報を目にしては一時かげながら心配していた。現在はかなりの節制の甲斐もありみるみる快方に向かっているそうなので、早く全快されて、ゴキゲンなステージでまだまだ我々キッズをグラグラ揺さぶってほしいものである。